ビットコインは5万2000ドル超で安定──OpenAI「Sora」公開でAI関連トークンが好調
ビットコイン(BTC)価格は週末もほとんど変動がなく、平日に比べて取引量が比較的少ない中、5万2000ドル台で推移した。 この値動きは、1月にアメリカでビットコインの上場投資信託(ETF)が発行された後の、週末のボラティリティが低くなる最近の傾向と一致しており、ビットコイン取引の市場構造が変化したように見える。 しかし、イーサリアム(ETH)やポリゴン(MATIC)など他の主要トークンは高い上昇率を記録し、金曜日から5%以上上昇した。ETHは、アメリカの投資家にETHへの投資環境を提供するETFへの期待が高まり、上昇した可能性が高い。一方、最大かつ最も流動性の高い暗号資産(仮想通貨)のベンチマークであるコインデスク20指数(CD20)は、過去24時間で2.68%上昇した。 ワールドコイン(WLD)、フェッチAI(FET)、ビッテンソー(TAO)、スリープレスAI(AI)などの人工知能(AI)関連トークンは、テクノロジー企業のOpenAIがテキストから動画への変換を行うSoraを公開したことで、セクター全体の上昇を呼び起こし、10%も跳ね上がった。 一方、一部の市場観測筋は、ビットコインの短期的水準を5万5000ドル、長期的水準を7万ドルと予想している。 「ビットコインはピークに近づいており、今後数週間で5万5000ドルを目指す可能性が高い」とTyr Capitalの最高投資責任者エド・ヒンディ(Ed Hindi)氏はCoinDeskに電子メールで語った。「ビットコインは2024年に史上最高値まで上昇し、いずれ7万ドルの大台に達すると予想している」。 しかし、ヒンディ氏は、イーサリアムが今後数カ月のうちに、その潜在的な上昇力と投資機会によって大人気になるだろうと付け加えた。 「本当のハイプはイーサリアムの周辺だろう。アメリカでイーサリアムのスポットETFが導入される可能性があり、世界的なDeFiへの意欲の高まりと相まって、ETHの2024年中の5000ドルは現実的な目標になる可能性が高い」とヒンディ氏は述べている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Bitcoin Steady Over $52K;Traders Target $55K in Short-Term
CoinDesk Japan 編集部