元東洋王者・森武蔵がバッティングの嵐で流血も復活勝利、”ダーティすぎる”中国選手に場内から野次=ボクシング
10月31日、東京・後楽園ホールにてプロボクシング『LifeTime Boxing Fights 24』が行われ、元OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級&WBOアジアパシフィックフェザー級王者の森武蔵(24=志成)が、1年4ヶ月ぶりのリングで[ライト級 8回戦]に出場。 相手の中国選手の「バッティングの嵐」に流血し、8Rに負傷判定となるも、3者とも79-72で森を支持する大差勝利で復帰戦を飾った。 【フォト】バッティングの瞬間、そして流血も戦い続ける森武蔵 森は元地域タイトル2階級制覇王者で、試合前の戦績は14勝(7KO)1敗1分。昨年6月、渡辺卓也とのOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦で勝利するも、体調不良でリングから離れていた。今回は期間が空いたため、ライト級での試合となった。 相手は、戦績10勝(5KO)9敗のペン・ファン(29=中国)。 試合は、サウスポーの森がワンツーをヒットさせるも、次第にファンがフックで応戦する。 しかしファンは森の足を踏みつけながら突っ込み、頭をぶつけてきてはクリンチとダーティファイトを展開。森は左ストレート、ボディで攻撃も、ファンの頭が当たり、レフェリーは何度も注意する。 このファンの突進でのバッティングで森は6Rに口内を切り出血。そして7Rにもバッティングが続きファンに減点1。ファンは頭から突っ込みながらボディも故意か偶然かローブローとなっていたが、森は訴えず。その後、再びファンがバッティング!これで森は額から流血。 そして8R開始し森の額、口から出血が見られ、観客から「レフェリー!止めた方がいい」「選手が可哀想だ」などの声も。そしてレフェリーは試合を止め傷の状態を確認すると、続行不可能と判断。8R58秒で試合を止め、ここまでの判定で勝敗を決する負傷判定に。結果、3者とも79-72で森を支持する3-0で森が大差勝利した。 アナウンスで「偶然のバッティングにより」と告げられると、観客は「それは違う」と中国選手は故意だとする野次も。 しかし森は試合後のマイクで「再起するまでに色々ありましたけど、再起出来たのは皆さんのお陰です」と感謝した後「相手の選手バッティング多くて、僕切っちゃいましたけど、向こうの選手も中国からアウェイに乗り込んで戦って下さったんで。全ボクサー、リスペクトなんで、皆拍手でお願いします」と相手をリスペクトする、配慮あるコメントを行った。