インド11月インフレ率、5.48%に鈍化 2月利下げ観測強まる
Nikunj Ohri [ニューデリー 12日 ロイター] - インド統計当局が12日発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.48%上昇し、上昇率は10月の6.21%から鈍化した。野菜価格の高騰が和らいだことが主因で、インド準備銀行(中央銀行、RBI)は次回2月の金融政策会合で利下げを決めるとの見方が強まった。 ロイター調査では前年同月比5.53%の上昇が予想されていた。 CPI構成項目の約半分を占める食品価格の前年同月比上昇率は9.04%と、10月の10.87%から鈍化。10月に前年比42.18%上昇していた野菜価格は29.33%の上昇に減速した。 7─9月期の経済成長率が7四半期ぶりの低水準に急低下したこともあり、2月の利下げ観測が強まった。 エララ・セキュリティーズのエコノミスト、ガリマ・カプール氏は、食品価格のインフレ率低下傾向と、需要減速による影響を踏まえると、12月のCPI前年同月比上昇率は5%を割り込むと予想し、RBIは2月会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げを決めるとの見方を示した。