「流石にここまでする人はいない」日本ハム助っ人がグラウンド後にした審判団呼び戻す執念 ファン「誰1人諦めてない姿はずっと忘れない」
◆ソフトバンク2x―1日本ハム(7日、みずほPayPayドーム福岡) 一度はグラウンドを後にした審判団を呼び戻す執念も実らなかった。 ■審判団が引き上げた後もアピールを続ける日本ハムナイン【写真】 1-1の同点で迎えた延長12回。6番手で登板した日本ハムの矢澤宏太は無死満塁のピンチを背負うと、ソフトバンク最後の野手となった代打周東佑京にレフトへの大きな飛球を浴びた。レフトの五十幡亮汰が懸命にバックホームしたが、三走の緒方理貢がヘッドスライディングで生還。サヨナラとなり、ソフトバンクの選手はヒーローの周東の元に集まり、歓喜の輪ができた。 しかし新庄剛志監督はホームのクロスプレーに対してリクエストを要求。グラウンドに飛び出したソフトバンクナインはビジョンで流されるリプレー映像を見守った。審判団はすぐにグラウンドに出てきてセーフのジャッジを示すと、再びソフトバンクナインは喜びを爆発させ、勝利のハイタッチを交わした。 それでも諦めきれない日本ハムナインはグラウンドに残り、三塁手の郡司裕也は三走の緒方のタッチアップが早かったことをアピール。グラウンドの照明も落とされ観客が沸く中、アリエル・マルティネスは、グラウンドを後にしてバックヤードに下がった審判団を呼びに行く執念を見せた。これに応じて塁審の川口亘太が再びグラウンドに現れ、ベンチ前で説明を行うと新庄監督は納得。ナインもグラウンドを後にした。 この様子を「パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeが公開。ファンからは「誰1人諦めてないあの姿はずっと忘れない」「流石にここまでする人はいないと思った」「諦めない好プレーだと思う」「最後の最後まで負けないことへの執念素晴らしいじゃん」などの声が上がっている。
西日本新聞社