【区間賞一覧】五島莉乃&ムカリが新記録 優勝の積水化学は2区・山本有真が区間賞 MGC出場勢は苦戦する選手も
◇第43回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)〈26日、宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台=6区間42.195キロ〉 【画像】MGCでパリの切符をつかんだ鈴木優花選手と一山麻緒選手 女子実業団の駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝は、3区で1位に立った積水化学が2年ぶり2度目の優勝。区間新記録は2つ飛び出す中で、10月にパリ五輪選考MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に出場者は、苦しむ選手もいました。 1区は、連覇を狙う資生堂の五島莉乃選手が、中盤以降独走。2位に39秒差をつけ、21分27秒の区間新記録をマークし、廣中璃梨佳選手の持っていた記録を5秒更新しました。 2区は、積水化学の山本有真選手が、5位から2位へ順位を3つ上げる快走で区間賞を獲得。昨年まで名城大で女子駅伝界をわかせたルーキーがチームの勢いをもたらしました。また今年拓殖大からJP日本郵政グループに入った牛佳慧選手は、11秒差の区間2位タイで、6つ順位を上げてみせました。 「花の3区」とも呼ばれ、各チームのエース級が集まる最長区間の3区は、JP日本郵政グループの廣中璃梨佳選手が区間賞を獲得。区間2位の積水化学の佐藤早也伽選手は廣中選手に追いつかれるも、デッドヒートを制して、トップでタスキを渡しました。 一方、MGCを優勝しパリの切符をつかんだ第一生命グループの鈴木優花選手は区間8位。同じく2位でパリ代表をつかんだ資生堂の一山麻緒選手は、区間20位と苦しみました。 外国人選手も登場する4区は、京セラのアグネス・ムカリ選手が区間記録を8秒更新する圧巻の走りで区間新記録をマーク。積水化学の佐々木梨七選手が、日本選手のトップとなる区間7位と粘りをみせました。 10.0キロと各チームの主力が集まった5区は、資生堂の高島由香選手が区間賞。積水化学のエース・新谷仁美選手の記録を9秒上回り、順位も2人を抜かして2位に押し上げました。 この区間はマラソンのトップ選手がそろい踏み。今夏の世界選手権代表のダイハツ・松田瑞生選手が区間3位タイ。21年の東京五輪代表で、10月にはMGCを走った天満屋の前田穂南選手と同タイムでした。一方、前田選手と同じく東京五輪代表のJP日本郵政グループの鈴木亜由子選手は、1つ順位を落とし区間6位の結果に終わりました。 最終6区は、天満屋の大東優奈選手が、区間賞を獲得。MGC3位だったエディオンの細田あい選手は、トップと2秒差の区間2位と力走しました。 ▽クイーンズ駅伝 区間賞 1区 21分27秒 五島莉乃(資生堂)【新】 2区 13分13秒 山本有真(積水化学) 3区 33分04秒 廣中璃梨佳(JP日本郵政グループ) 4区 10分45秒 アグネス・ムカリ(京セラ)【新】 5区 31分48秒 高島由香(資生堂) 6区 21分21秒 大東優奈(天満屋)