【イベントレポート】spiが“堤幸彦監督の間や音”に感動、映画「SINGULA」公開記念舞台挨拶
堤幸彦が監督し、spiが出演する映画「SINGULA」の公開記念舞台挨拶が、昨日5月13日に東京・新宿バルト9で行われ、堤、spiのほか、原案・脚本の一ノ瀬京介、プロデューサーの横澤大輔が登壇した。 【インタビュー】目指しているのは社会貢献、spiは“プレゼン能力”を武器に突き進む 本作は、2019年2月に一ノ瀬京介の脚本・演出・振付で上演された舞台「SINGULAR~シンギュラ~」をもとにした映画。作中では、“先生”と呼ばれる人間によって作り出されたAI同士が「人類を破壊するべきかどうか」を巡ってディベートを繰り広げる。spiは全編英語で15体のAIキャラクターを演じ分け、マドリード国際映画祭2023で外国語映画最優秀男優賞を受賞。また3月には、同作がアメリカ・ニューヨークで劇場公開された。 去る4月には映画「SINGULA」と、ビーズソファ・Yogiboがコラボレートしたショート動画がYouTubeや公式SNSで公開された。これにちなみ、登壇者たちはYogiboソファに座って舞台挨拶をスタート。堤は舞台「SINGULAR~シンギュラ~」を観てその場で映画化を提案したと言い、「映画化が決まったあとに、ふと『15人の役を1人で演じたら良いんじゃないか』というアイディアが降ってきた」と制作の経緯を明かす。 spiは「初めてお話を聞いたとき『たぎりますね』と答えたのですが、台本を読んで『絶対に自分にはできない』と思って泣きました。監督や一ノ瀬さんにも相談したら、2人は『大丈夫! 大丈夫!』みたいな感じだったので『マジかよ!』と思いました」と苦笑交じりに当時の心境を述べる。完成した映画についてspiは「変な映画だと思いました(笑)。自分で演じたんだけど、合成で本当に15人いるみたい。それに映画が“堤イズム”で始まっていて、『間や音が堤監督の作品だ!』と感動しました」と話す。 またキャスティングについて一ノ瀬は「英語ができて、15役を演じ分けられる人がspiさんしか思い浮かばなくて。すぐ夜中に電話して、その2日後にはご本人とお会いして出演が決まりました」と語る。横澤は「コロナ禍に作ったので映画館を前提にしておらず、当初はメタバースで上映する話もしていました。滅多にない作品になっているので楽しんでほしい」と観客にメッセージを送った。 映画「SINGULA」は全国で公開中。 ■ 映画「SINGULA」公開記念舞台挨拶 2024年5月13日(月)※イベント終了 東京都 新宿バルト9 出演:堤幸彦、spi、一ノ瀬京介、横澤大輔 (c)「SINGULA」film partners 2023