台風最接近前には備えたい「防災グッズ」停電に増水対策…今のままで大丈夫?【備えのツボ 岡山・香川】
岡山放送
備えの基本を押さえて防災力アップを目指す備えのツボ。今回は、8月に岡山・香川にも影響をもたらした台風10号を振り返り、今一度備えてほしい防災グッズを取材しました。 8月29日、非常に強い勢力で日本列島に上陸した台風10号。岡山・香川には30日夜のはじめごろに最も接近しましたが、その前から活発な雨雲の影響を受けました。 (岡山地方気象台調査官 濱子訓志さん) 「29日の午後6時過ぎに線状降水帯が発生して、午後7時くらいまで約1時間続いた状況。(線状降水帯)発生当時、台風の中心は九州の方にあり、それよりも外側の雲は非常に湿った空気が入ったところ。大雨が同じ場所に続くため、浸水害や土砂災害などの被害が起きやすい状況になる」 台風最接近時には大潮や満潮のタイミングと重なり高潮の危険度が高まったとして瀬戸内市の沿岸には危険な場所からの全員の避難を呼び掛けるレベル4の避難指示も発令されました。 (岡山地方気象台調査官 濱子訓志さん) 「非常用の防災グッズを確認すること。また、情報をしっかり受けることも必要」 そこで!今一度備えておくべき防災グッズを確認しましょう。 岡山市北区のホームセンター、コーナン高柳店にはライフラインが止まった時に役立つ防災グッズのコーナーが設けられています。 (森下花音アナウンサー) 「ずらりと防災グッズが並んでいますが、まず家に備えておくべきものはどれでしょうか」 (コーナン高柳店 藤井隆之店長) (1)ガスが止まった時 オール電化の家庭が多くなっており、カセットコンロやカセットボンベの需要が高まっている。 (2)電気が止まった時 スマートフォンの充電ができなくなり、家族と連絡が取れなかったり情報が入ってこなかったりするため、モバイルバッテリー。 (3)水が止まった時 断水時に非常に困るのがトイレ。こちらはトイレの非常用袋。凝固剤で固めて使用するもの。 (森下花音アナウンサー) 「私もオール電化なので、カセットコンロを家に用意していなかったと気が付いた」 (コーナン高柳店 藤井隆之店長) 「これから冬になるので、家族で鍋などにも使える。ローリングストックには便利」 また、高潮や大雨による水害対策のグッズも重要です。 (コーナン高柳店 藤井隆之店長) 「高潮・洪水・河川の増水の時のために家に備えてほしい物。水で膨らむ土のう袋となっている。塩を振りかけると小さくコンパクトにして処分できるので使う前もコンパクト、処分する時もコンパクトで、とても便利」 (森下花音アナウンサー) 「家に備えておきやすいですね」 他にも、ペット用のシーツは雑巾よりも吸水性に優れているため、浸水した際に大いに役立つとのこと。また、窓の補強として、より強度を高め、割れた時でも破片が飛び散りにくくなる養生パネルを購入する人もいます。 (コーナン高柳店 藤井隆之店長) 「こういった物を家に備蓄してもらい、万が一の際、心や気持ちにゆとりをもって安全に避難してほしい」 そこで押さえてほしい備えのツボはこちら。 防災グッズを見直して、備えは台風の最接近前から充実させましょう。台風シーズン真っ只中、今すぐにでも家庭での備えを見直すことが重要です。
岡山放送