五輪エンブレム撤回 会見(4完)われわれに責任がないとは言っていない
桜の「招致エンブレム」を修正して使えば?
司会:それでは最後の1問ということでよろしいでしょうか。一番前の方。 槙:そちらの初めての方で。 司会:初めての方、じゃあ後ろの方、初めてじゃないですね。さっき質問されましたね。初めての方いらっしゃいますか。ごめんなさい。 フリーランス記者:ありがとうございます。 司会:横になってて、よく見えませんでした。 フリーランス記者:どうも。フリーランスのマスジマです。こんばんは。武藤さんがさっき説明してくださった、できるだけ早くということは分かるんですが、28日の会見の際に、公募というレベルの話の中で、しかし大変専門性が高いデザインを求めるということから、7つの賞のうち2つを受賞されていると。これはちょっと公募というには、私は応募しませんが、かなりハードルが高い、一般公募とはちょっと呼びがたい部分だったと思うんですね。その公募というのを今後どうお考えになるかということと、こういったプロセスが今回の問題になったという部分もありますので、例えば選考基準を決めるための専門委員会をつくるとか、選考基準は広く皆さんにアピールするための何か、委員会ですかね、そういう話し合いの場を設けるとか、その公募という部分がどれぐらいまで広がり、あるいはもっと縮めてしまうのか、この辺をちょっと教えていただきたいと思います。 武藤:公募、それからそれを選考するという手続きをわれわれはこれから考えたいと思っております。確かに前回は2つの賞をもらった人ということで、かなり専門性のある人ということになったことに対して、もっと一般の、広く一般の人にしてほしいという意見があることは十分承知しております。そういうことも踏まえて考えたいと思います。 選考基準については、そういう方法がいいのかどうかも含めて考えたいと思います。できるだけオープンな選考、密室でない選考ということに心掛けたいと。現時点ではそういうところまででありまして、それをどのように具体化するかはこれからおいおい発表していきたいというふうに思います。 司会:それじゃ。マイクをお待ちください。 ニコニコ動画:すいません、ありがとうございます。ニコニコ動画の七尾と申します。先ほど事務総長、武藤さん、今、空席になったというか、桜の、以前の招致エンブレムを活用することもあるであろうということをお伝えしました。それで、国民に愛されるものというと、ご存じのとおり桜のエンブレム、あれ良かったんじゃないかって声も非常に多いわけなんですね。あと、先ほど言いましたように、これからまた公募して、また同じような問題が起こるリスクはものすごいあると思うんですね、盗用だとか。それを考えますと、例えば桜のエンブレムを、まあ今、過去6大会、必ず変えてますけども、あえて同じものにする、あるいは、まあこれ虎ノ門ヒルズですからちょっと言うと、「ドラえもん」を「トラのもん」っていってちょっと変えてますよね。その桜のエンブレムをちょっと修正して本番のエンブレムにするっていう、その方法の選択肢もあると思うんですけど、それについてはいかがですか。 武藤:そういうお考えも分かります。ただ、そのちょっとを修正するって誰がするのかということもあると思うんですね。それを公募によって、もしそういうアイデアがあるとするならば公募していただいたらいいのかもしれません。われわれがちょっと修正するということによって皆さんが納得されるのかどうかということもあります。ですからアイデアとしては分からんではありません。もちろん、そのときはもっとも、それではパラリンピックのエンブレムはどうするんだということもあります。新しいご提案はいろいろありうると思いますので、なんか特定のものを排除することなく、いろんなことを考えていきたいというように思います。 司会:新たな質問。じゃあこれで最後にしたいということで はい、前の方。その方。はい。 日経新聞:すいません、日経新聞のイワムラと申します。今回のエンブレムの使用中止に当たって、スポンサーの意向というのをどれだけ反映され、まあ意向というか、スポンサーにとってもこれまでのエンブレムはいろんなイメージもあって使いにくいという見方もあったと思うんですけれども、その辺りの配慮というのは今回の中止決定に当たってはどれぐらい考慮事項にあったんでしょうか。 武藤:スポンサーの皆さまには、このエンブレムの取り下げによって本当に大きなご迷惑をお掛けすることになります。従ってわれわれは、丁寧に説明してご理解を得ていきたいと思います。もちろん、このエンブレムがいろいろ世論の批判の対象になっている間、スポンサーの方々もいろんなことをお考えだったというふうには思っています。必ずしも直接全てお話を伺ったわけではありませんけれども、心配されてる方もいたと思いますので、そこはこの際、出直すことがベストだというわれわれの考えをご理解いただくために、丁寧な説明をしていきたいと思っています。今後については当然、こういうこと、スポンサーが戸惑うことのないように、十分配慮してやっていきたいというふうに思います。 司会:先ほどもう1人の方、手上げていらっしゃいましたので、その方で最後にさせていただければというふうに思います。立ってらっしゃる方。ずっと後ろの方です。 TBSテレビ:すいません。TBSテレビ『あさチャン!』のマツイと申します。よろしくお願いします。今日、夕方4時から行われた調整会議、そのときの席、シチュエーションをちょっと教えていただきたいのと、具体的にどんなやり取りがあったのかということを教えてください。 武藤:虎ノ門の会長室で行いました。席と申しますのはその配席ですか。こういうテーブルを向かい合って6人の人が座られ、私が説明したという状況でございます。もちろんそれぞれの立場からご意見がありました。これはちょっと、これからおそらく皆さん、そういう方々のインタビューもされると思いますので、私の口からどんな話があったかということは控えたほうがいいと思いますけれども、基本的には了承をいただきました。そういうことならやむを得ないということで、ご了承をいただいたということであります。 司会:先ほど手を上げられた、最後の最後の質問ということでよろしいですか。はい、どうぞ。 毎日新聞:毎日新聞のタケモトと申します。さっき、お金の話が出ましたですけれども、都の決められた報酬、規定程度のものだというんですけど、具体的、掛かった費用ということで具体的にいくらかということと、それと一部報道で、この運営が税金で賄われていると取れるような趣旨の説明が一部報道であったんですけれども、念のための確認ですけれど、この選考過程を含めて、運営というのは何で賄われているか、念のため確認でお願いできますか。 武藤:税金で賄われているものは一切ありません。これは組織委員会のスポンサー料で賄われているわけであります。それから、どのぐらい費用が掛かったかというのは先ほど申し上げたとおり、日当っておそらく1人わずかなものでありますし、それから会議室を借り上げるという程度のものでありますので、その程度のものというふうにご理解ください。 司会:長い間ありがとうございました。時間も大幅に超過いたしましたので、これで東京2020エンブレムに関する記者会見を終わりたいと思います。 武藤:どうも、皆さんありがとうございました。よろしくお願い申し上げます。 司会:冒頭の事務総長の説明の中で、調整会議のことを調整委員会というふうに言ってたんですけど、これは正式には、正しくは調整会議ですので、この部分、訂正いたします。 <完>