【秋華賞】ボンドガール 4度目の銀 手塚師「俺の運がなかったかな」惜しくもG1初制覇ならず
「秋華賞・G1」(13日、京都) 1番人気のチェルヴィニアが直線一気に差し切り、オークスに続く牝馬2冠を達成した。今年のJRA・G1はスプリンターズSまで全て異なる騎手が勝利していたが、クリストフ・ルメール騎手(45)=栗東・フリー=が初めて複数勝利を飾ることとなった。2着に5番人気のボンドガール、2番人気の桜花賞馬ステレンボッシュが3着を確保した。 G1初制覇を狙ったボンドガールは2着。自身4度目の銀メダルで3冠目を終えた。道中はハイペースで飛ばす逃げ馬を、はるか前に見る形で後方3番手から。ピタリと折り合い、勝負どころでは外を回りながらスパートを開始した。直線は大外から一完歩ずつ、上がり最速の脚で前に詰め寄ったが、馬群をさばいて抜け出した勝ち馬には及ばなかった。 武豊は「やりたいレースはできました。いい感じだと思ったんですが、勝ち馬が強かったですね。でも、強いメンバー相手にも走ってくれますし、立派な馬です」と健闘をたたえた。手塚師も「全てのみ込めると思ったんですが、勝ち馬が強かったです。ユタカさんが乗ってくれて折り合ってくれたし、これは脚を使えるな、と。俺の運がなかったかな。来年が楽しみ」と今後の活躍に期待した。なお、来春はヴィクトリアMを大目標に据える。