小4男児が死亡…2台以上の車、ひき逃げの可能性 夕方に自転車で帰宅中だった10歳 母親が情報提供を呼びかけ「またこの日が来てしまい、時効まで5年しかない」
埼玉県熊谷市で小学校4年生の小関孝徳さん=当時(10)=が車両にひき逃げされて死亡した未解決の事件から15年を迎えた30日、県警と小関さんの母親が現場付近でドライバーらにチラシなどを配り、情報の提供を呼びかけた。 小4死亡…最後の姿を知る同級生、死を受け入れるまで長い時間「私を待ってくれた もし早く帰っていたら」
事故は2009年9月30日午後6時50分ごろ、同市本石1丁目の市道で発生。小関さんは自転車で帰宅途中、車両にはねられて亡くなった。県警は自動車運転過失致死罪の時効(10年)が迫った19年9月、罪名を危険運転致死罪に変更し、時効は20年となって10年延長。2台以上の車が関与した可能性があるとみて捜査を継続しているが、容疑者は検挙されていない。 同日の活動には、県警から交通捜査課と熊谷署の計27人が参加。事故が起きた市道や近くの北大通りで、通行する車の運転手らにチラシなど400セットを手渡した。 小関さんの母親も一緒に活動。「またこの日が来てしまい、時効まで5年しかないと実感した。時効撤廃に向けた取り組みも続け、ひき逃げを起こさせない社会をつくりたい」と誓いを新たにする。母親は地元のコミュニティーFMラジオ局「FMクマガヤ」の生放送にも出演した。 情報提供は、熊谷署(電話048・526・0110)または、母親のメール(k.takanori0930@gmail.com)かブログ「《未解決》熊谷市小4男児死亡ひき逃げ事故!」(https://ameblo.jp/kosekitakanori/)へ。