ケアマネジャーは介護保険の要 利用者に適したプランつくる 100歳時代の歩き方 イマサラQ&A
Q ケアマネジャーという職種はよく聞くのですが、詳しくは知りません A 先週、少し触れましたが、介護保険制度で要介護と認定された人にケアプランを作成し、管理する人です。正式名称は介護支援専門員といいます Q 具体的にはどんな仕事をするのですか A 介護保険では要介護の程度によってサービス利用の上限額があります。そこを考慮し、利用者本人や家族の希望も聞きながら、適切なサービスを組み合わせてケアプランを作成します。プランに入っているサービス事業者に連絡するほか、費用の算定もします。在宅介護でも施設介護でも、要介護者のあらゆる連絡・調整の要といえます Q どうしたらケアマネジャーになれますか A 相談援助業務や特定の国家資格に基づく実務に5年以上従事すると、都道府県が実施するケアマネ試験の受験資格が得られます。特定の国家資格とは介護福祉士や社会福祉士、医師、看護師、保健師などで、ホームヘルパー→介護福祉士→ケアマネジャーとなるのが一般的です。合格率は10~20%と低いです Q ケアプランはケアマネジャーしか作れないのですか A 利用者本人や家族が作っても構いません。ただ、適したプランを作るのは非常に難しい上、ケアマネジャーによるケアプラン作成は利用者負担がないこともあり、ほとんどケアマネジャーが作成しています Q ケアマネジャーは利用者本人が選べますか A ケアマネジャーは居宅介護支援事業所に所属しており、自治体には事業所のリストがあるので、地域包括支援センターの相談員と決めたり、利用者本人が選んだりできます Q 選ぶ基準は A 知識や情報が豊富で、中立な立場でアドバイスしてくれる人がよいでしょう。中には、所属する法人の介護サービスに誘導するケースもあります。そのサービスが良いならいいのですが、本当に適切なサービスを受けたいものです (回答者 社会保険労務士 山本武尊(たける))