【プレイバック’94】「オジサンとエッチをするのは嫌」でも月収40万〝愛人女子高生〟たちの実態
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年3月11日号掲載の「パパ3人で月収40万円 『愛人』女子高生アッケラカントーク〝エッチの相場〟」をお届けする。 【まるでモデル】すごい……大手交際クラブラウンジHPに掲載された「パパ募集」の女性たち 女子高生などが下着や制服などをアダルトショップに売る「ブルセラ」が問題にはなっていたものの、「パパ活」はもちろん「援交」という言葉さえまだそれほど一般的ではなかった’94年。そんな当時にちゃっかり〝パパ〟をキープして稼いでいた3人の女子高生たちのぶっちゃけトークだ。 ◆「月50万円で契約しないかという話がきている」 ’94年当時、写真の3人は都立の商業高校と私立高校に通う3年生で全員18歳だった。それぞれに3人の〝パパ〟がいるのだという。いったいどんな〝パパ〟なのか。 《由美(仮名)「医者(22)と青年実業家 (38)とスナックのマスター(60)。医者とは友人の紹介で知り合って、お金がなくなると自分から連絡を入れ、その都度20万~30万円もらっている。 マスターとは彼のスナックでバイトして知り合い、一緒にお茶を飲むだけで2万~3万円もらう。エッチはしていない。青年実業家はそのスナックの客でバッグや洋服を買ってもらう仲。近いうちにマンションを買ってくれそう。もう1人、月50万円で契約しないかという話がきているトコロよ」 慶子(仮名)「雑貨の輸入をしてる人(30)と大手企業の会社員(40)に、不動産業者 (38)。前の2人は友達から紹介され、輸入業の人は2時間ぐらい付き合うたびに10万~15万円くれる。会社員はちょっと少なくて1回7万円。不動産屋はバイト先のランジェリーバブの客だった人。知り合ったばかりだからエッチはまだナシ」 恵美子(仮名)「20歳と30歳の外車ディーラー2人と普通の会社員(45)。ディーラーの2人とは伝言ダイヤルで、会社員はバイト先で知り合った。それぞれ1回やるごとに5万~7万円もらってます」 》 アッケラカンと〝エッチの相場〟まで語る3人だが、彼女たちにとってエッチはあくまでお金のための〝お仕事〟のようだ。「オジサンとエッチをするのは嫌」(由美)、「エッチはさっさと済ませてもらう。キスは絶対しないし、口でもやらない」(慶子)、「極力、会っている時間を短くしている」(恵美子)などと、出るのはクールな発言ばかりだった。 そして、その代価として手に入れた月のお手当は40万の由美を筆頭にあとの2人も20~30万ほど。そのほとんどは洋服代やブランド物のバッグに化ける。彼女たちは「家族は私たちが愛人をやっているのを知らないはず」という。親たちも関心がないのか、見て見ぬふりをしているのか……。 〝愛人〟を始めたきっかけについて、慶子は次のように語っていた。 《由美ちゃんと2人で高1の時、テレクラに電話したの。私はうまくいって、エッチしたあとお金をもらったけど、彼女は騙されて、タダでやられちゃった。 で、もっと安全に確実にお金になる方法として愛人を考えついたの。だから始めたのは高1からよ。 これをやり始めたら、他のバイトなんてバカバカしくて出来ない。私もブルセラブームの頃に下着や制服を売ったけど、大したお金にはならなかったもの》 由美と慶子は他に宴会コンパニオンのバイトもしながら、新たなパパ探しに余念がないという。そんな3人に将来について尋ねると、 「進学する予定だけど、大学へ行けばお金が必要になるから、まだ続ける」(由美) 「この生活は一生の汚点だと思っているけど、就職してもやめられそうにない」(慶子) 「私は留年しそう。ある程度の歳になったらマジメな生活に戻りたいと思っている」(恵美子) と、これからの進路は三者三様ながら、愛人ライフはまだしばらく続きそうなのだった。 ’90年代前半に起こった女子高生ブームではそのファッションなどが注目される一方で、ブルセラショップやテレクラ、伝言ダイヤルを利用した売春なども社会問題化し、’96年には「援助交際」が流行語大賞にもなるほどだった。 女子高生に対する「買春」は東京都では’97年以降、罰せられることとなるが、18歳未満への「淫行」の取り締まりが厳しくなったのは’05年から。これ以降、女子高生の「援交」は完全に下火となったが、「JKビジネス」としてその後もしばらく続くこととなる。そして’16年頃からは女子高生よりも上の年齢層による「パパ活」が、新たなムーブメントとして定着している。 記事の女子高生たちの発言は、最近の記事で見るパパ活女子たちへのインタビューでの発言とあまり変わらないようにも思える(出てくる金額もあまり変わらないのには驚きだが)。 現在、50歳近くなっているはずの由美、慶子、恵美子たちは、この記事を見て何を思うのだろうか。
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