2024年秋のインテリアトレンドをピンタレストから予測!
毎年、ピンタレストではそれぞれのシーズンのトレンドレポートを発表する。レポートにはユーザーたちの「探しているもの」が反映されている。つまり、これを分析すれば、これから何が人々を熱狂させるのかを予測できるというわけだ。 2024年秋のレポートの概要が知りたい? 仲間と読書や映画を楽しみ、日本のものについてもっと知り、「モア・イズ・モア」な模様替えを実践し、クロシェバッグづくりなど手芸も試してみたい… 分析結果からは、このような傾向が見える。ピンタレストによると、今、誰もが秋を心待ちにしている。のんびりとした生活やネットフリックス、手づくりクッキーだけでは、満足なんてできない。 「言っていることはわかるけれど、それがインテリアとどう関係が?」と疑問に思うことだろう。確かにその通り。だから、これからそれを解き明かそう。US版「エル・デコ」より
調和の取れた「日本スタイル」
ピンタレスト内の検索データによると、2023年6月から2024年6月にかけて「zen house(禅的な家)」というワードが405%も上昇した。特に人々が惹かれているのは、インテリアデザインや料理、ファッション、メイクなどといった身近な要素を超えた「日本の美学」。つまり、日本の古美術品や禅の庭、それから静けさがただよう空間などが、意識されているのだ。 US版「エル・デコ」2024年4月号で特集したシルヴィア・ファーマノーヴィッチのサンパウロの家を参考にしてもらいたい。静穏な空気感や彼女が日本を旅した際に感じた同国とのつながりが、インテリアに反映されている。写真は、エントランスから見えるリビング。花こう岩を用いてカスタマイズしたベンチに盆栽が置かれ、19世紀日本製の座卓が部屋の中心に鎮座している。
禅的バスルーム
こちらも、日本にまつわるトレンドの話題。ピンタレストが発表したレポートによると、「zen bathroom(禅的バスルーム)」という検索ワードも200%上昇したという。日本的な禅の美学とは、つまりクリーンなラインやミニマルなデコレーション、自然素材の多用を指す。 デザイナー、サラ・オズワルトが手がけたタホ湖近くに佇むキャビンはこの条件をすべてを満たしている。「バスタブの周りをチーク材で囲むことで、キャビン、つまり山小屋というコンセプトを体現しました。同時に、日本の浴場もイメージしています」とサラはインタビューに答えてくれた。 この写真では、木材とコンクリートの組み合わせや、宙に浮いたような鏡が目を引く。これは、まさに東洋と西洋の美学の融合。情緒豊かな雰囲気と軽やかさを兼ね備えた空間だ。自分でスタイリングする際は、室内に自然を取り入れるため、コーナーにグリーンを加えるのをお忘れなく(ちなみに、ピンタレスト上では、「air puryfying plants(空気を浄化する機能のある植物)」という検索ワードも850%上昇している)。