世界ランカー高山涼深がパワーで圧倒、日本王座をKO防衛「チャンスがあれば世界を」【ボクシング】
◇12日 ボクシング 日本スーパーフライ級タイトル戦(東京・後楽園ホール) 王者の高山涼深(28)=ワタナベ=が、同級12位の青山功(35)=セレス=を2回3分6秒KOで下した。 高山はIBF7位をはじめ主要4団体すべてで世界ランク10位以内に入るホープ。この日は試合開始直後からパワーで挑戦者を圧倒し、最後は痛烈な右フックでアゴを打ち抜いて10カウントを聞かせた。 「その前のストレートの方が感触があって、右フックはわかんなかったです。落ち着いてできたらもっとよかったんですけど、小口(忠寛)トレーナーに『攻めの姿勢がよかった』と言ってもらったので、そういうところをもっともっと増やしていけるようにしたいです」。挑戦者の青山は28戦目(14勝4KO12敗1分け)で初のタイトルマッチというベテランだったが、格の違いを見せつけた。 王者はこれで9戦全勝(8KO)で同級の防衛も3度目と、世界挑戦も視野に入る位置につける。「来年は日本、アジアで敵なしぐらいまで行って、チャンスがあれば世界を。ジムに偉大な先輩たちがいるので、その背中を追って、ゆくゆくは抜かしていきたいと思います」。次戦は日本王座の指名防衛戦になる予定だが、その後はリングサイドから声援を送った元世界2階級制覇王者・京口紘人や元WBOミニマム級王者・谷口将隆という同門の先輩たちに続く本格派の世界王者を目指していく。
中日スポーツ