スタイリストchizuさんの高知旅【前編】朝ドラで全国区!牧野富太郎ゆかりの地を訪ねて
高知の街並みと山々を一望できる 「こんこん山広場」
本館を抜けて向かった先は、園内で最も標高の高い場所「こんこん山広場」。スロープの道を登っていくと、五台山の景色や高知の街並み、四国山地の山々の大パノラマを一望!
牧野博士ゆかりの植物が あちらこちらに
こんこん山広場から回廊を通り、「牧野富太郎記念館 展示館」へ。途中には牧野博士に特にゆかりのあるバイカオウレンやジョウロウホトトギス、スエコザサなどを見ることができます。
牧野博士の業績と人柄に迫る 「牧野富太郎記念館 展示館」
いよいよ、牧野博士の業績を展示する「牧野富太郎記念館 展示館」へ。少年期からその才覚が芽生え、日本中で植物採集を行うフィールドワークで仲間を増やし、晩年まで植物研究に没頭された生涯を知ることができます。 中でも驚くのは、植物図と標本の美しさ。特注の筆で描いた植物図は、1ミリの幅に線を5本描いているほど、緻密。さらに、さまざまな角度で観察した部分図や断面図を一枚の紙に配置した「牧野式植物図」と呼ばれる手法は、繊細な絵はもちろんのことレイアウトも美しく、おしゃれにすら見えます。
まるでジブリの世界!? “映えスポット”温室
牧野植物園には、もう一つ“映えスポット”が。園の南側に位置する温室は、国内外から集めた珍しい植物が集合しています。植物に覆われた入り口の「みどりの塔」は中でも圧巻! 「とにかく密度が濃くて、パンチをくらいました(笑)。牧野博士がやってこられた研究の奥深さや収集量にもびっくりしっぱなしでしたが、今、見ておくべきものがたくさんあると感じました。けなげな植物にどれだけ驚異的な生命力があるのか、どれだけ大切なものなのか。難しいことだけじゃなくて、楽しい仕掛けもいっぱいあって。なにより、“伝えたい”という植物園の想いと愛情がいっぱい詰まっている。植物に興味のある人もそうでない人も、ぜひ訪れてほしい場所です」(chizuさん) 高知県立牧野植物園 四国霊場第31番札所・竹林寺が建つ五台山の宿坊の一部を譲り受けて、1958年に開園。約8ヘクタールの広大な敷地には、建築家・内藤廣氏による牧野富太郎記念館 本館・記念館がある北園、温室がある南園、実験室を見学できるエリアやレストランや、ミュージアムショップがある植物研究交流センターなどがある。 住所:高知県高知市五台山4200-6 TEL:088-882-2601 開園時間:9:00~17:00(最終入園16:30) ホ―ムページ: