ME:Iメンバー紹介第8回:清水恵子 ポジティブなオーラと表現の引き出しで見る人を笑顔に
昨年放送されたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(以下、日プ女子)から誕生した11人組「ME:I」(ミーアイ)。 【画像】デビューを勝ち取った清水恵子 未経験からの参加も多かったこの番組では言うまでもなく、オーディションに参加するまでの経歴やバックグラウンドはさまざま。それぞれの強み、また個性豊かな一面を持った11人がそろっている。 今回は、その中から最終順位8位でメンバー入りを果たした清水恵子をピックアップ。彼女がオーディション中に見せた姿から、今後グループの一員として、どのような魅力を発揮してくれるのかを考察したい。 11人の中でも、前向きなオーラを放つ印象を持つ清水。その活躍ぶりを振り返ると、番組登場時から国民プロデューサー(視聴者)に強烈なインパクトを与えたように思える。レベル分けテストでは、Vitamin Bombとして新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」を披露し本家顔負けのインパクトを残した。その場にいる練習生を笑顔にさせ、ダンストレーナーの仲宗根梨乃からは「最高。ごめん、ずっと見れるわ」と高評価を与えられ、Aクラスのメンバーに選抜された。
清水恵子が持つ、周りをハッピーにするオーラ
また、グループバトルではPerfumeの「TOKYO GIRL」をパフォーマンス。実力者揃いのグループの中で、自身のパートではくしゃっと笑った表情で、見るものに元気を与えた姿が印象的だった。特にサビ前の〈ハッピー Feeling good 見渡して〉でカメラに抜かれるシーンは、ボーカルトレーナー・青山テルマも「ここだけは恵子なんだよな~」と笑顔でコメント。清水が持つ“Vitamin”のようにポジティブな力を臆することなく発揮していた。 これらの例からもわかるように、清水の魅力といえば見るものを惹きつけるポジティブなオーラにあると筆者は感じている。実際、番組の放送では、パフォーマンス以外に練習中の風景なども映し出されたが、清水が所属するチームはいつも空気感が良い。切磋琢磨し合いながらも、ピリつくことなく、メンバー一人ひとりが楽しんでいるように感じる場面が多く見受けられた。もちろん、清水1人の力と断言することはできない。しかし、国民プロデューサーはもちろん練習生やトレーナー陣をも笑顔にする彼女のパフォーマンスを見ていると、きっと彼女には周りをハッピーにするオーラがあるのではないかと想像できる。 ただ、清水の魅力はこれだけではない。ポジティブなオーラ、見ている人を笑顔にする力“だけ”ではないと思わせたパフォーマンスといえば、やはりポジションバトルにてラップ&ボーカル部門として披露した、ちゃんみなの「美人」だろう。ここで清水は〈おもろ枠?それで落ちる枠?〉と自身がムードメーカー枠に止まっているように見られている葛藤を自作の歌詞にて告白。しかし、そんな意見を物ともせず〈私はその時間でスキルを磨く がんばり続けた私は光る〉と、これからのオーディションへの意思表示とも感じさせる宣言。夢を掴むための意志の強さで、国民プロデューサーの心をがっちりと掴んだ。そして、その言葉通り、どんどんスキルを磨きながら、曲のコンセプトごとに新しい表情を見せ、ファイナルへとコマを進めて行った清水。本番のパフォーマンスでは、腕にメッセージを書くなどして国民プロデューサーへの感謝を伝え、ME:Iのメンバーへとなった。 おそらく、今後ME:Iのメンバーとしてはラップを中心に見せていくことが予想される清水。その一方で「TOKYO GIRL」で見せた笑顔満点で歌唱する姿や、コンセプトバトルでの「小悪魔(Baddie)」のパフォーマンスのように妖艶で挑発的な表情からわかるように、きっとまだまだファンも知らない清水の魅力があるに違いない。曲ごとにスキルを伸ばし、また新たな引き出しを増やしていく姿を見られることが楽しみだ。
於ありさ