服のプロが試着でやっていることは? 「自分にぴったり似合うデニム」を見つける方法
色やシルエットの幅が広く、丈やサイズの正解もつかみにくいなど、納得のいくものと出会うまで、意外と時間を要するデニム。そこで長年デニム選びに深く携わるプロたちに徹底取材。理想の1本に最短距離でたどりつくための「見どころ」とは? ≫【この記事の写真・デニム選びに失敗しない正しい方法とは?】教えます「プロたちがいつも自分にぴったり似合うデニム」を穿いている理由 【取材したデニムのプロたち】 GISELeスタイリスト・樋口かほりさん・塚田綾子さん/MOUSSYオフィシャルスタッフ・田中さん/Levi’s®原宿 フラッグシップストア・勝冶さん/Gap新宿フラッグス店・赤井さん ☑後ろ姿をチェックして ラインの美しさとポケットの位置確認 ・お尻のボリュームや生地の余り方、肉感など、意外と前からより後ろから見たときのシルエットが気になるデニム。自分の体型に似合うステッチの入り方やポケットの位置にこだわることで、悩みを克服できるだけでなく、スタイルアップや女性らしさもかないます。(塚田さん) ☑首でサイズが分かる? サイズ展開が多くて迷ったときははき口を首にまわし、端と端がちょうど届く長さで選んでみて。ウエストの横幅と首まわりの長さはほぼ同じなので、大体のサイズがわかる裏ワザです」(赤井さん) ☑同じものでも 微妙に異なる色みとフィット感 デニムにも個体差があります。とくにウォッシュ加工の入ったものは色落ちぐあいがそれぞれ異なるので、2~3本はき比べるのがオススメ。フィット感もわずかに変わる場合があるのでチェックしてみて。(勝冶さん) ☑トップスをIN・OUTして ウエストまわりのもたつきをチェック ・ハイウエストの場合はとくに、腰まわりがぴったりしていたほうがデニムはキレイ。とはいえ痛かったり苦しいものでは本末転倒。タックINして着ることが多いと思うので、まずはINした状態のときに心地よく思うフィット感で見定めを。(樋口さん) ・ジャストサイズで選びすぎると、トップスによっては中に入れた際に下腹が出ているようにふくらみが強調され、スタイルが悪く見えることも。出したときはだらしなくならず、入れたときには自然に隙間が埋まるくらいのゆとりが理想的。(勝冶さん) ☑穿いたら「しゃがむ・かがむ」 座ったときもノンストレスかどうか ・立っているときはちょうどよくても座るとウエストが苦しい、ということはよくあります。その場でしゃがんでみたり、試着室に置いてある椅子で座ったときの着心地を確かめておくと安心。日常ではかがむ動作も多いため、試しておくと安心」(勝冶さん) ・お直しの仕上がりにも影響。すそ上げの長さを決める前にも、必ず何回かしゃがんだり歩いたりして脚になじませるようにしてください。デニムははいていくうちにだんだん上がり、丈が若干短くなります。それを考慮したうえで調整すると、こんなはずでは!となるのも防げます」(田中さん)
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