マツダの象徴、ロータリーエンジンが復活!「マツダMX-30 ロータリーEV 最新国産新型車 車種別解説 MAZDA MX-30 Rotary-EV】
インストルメントパネル
充電電力があるうちはEVとして走るが、走行モードを"ノーマル〞にしておくと、電池残量が45%を切ったところでエンジンが掛かる。電池を使い切らないのは、急加速に対応したり、EVモードで走る余力を残しておくためだ。動力性能は電動車そのもの。アクセルを踏み込めば遅れなく加速するし、変速しないから電車のように滑らかに走る。
居住性
ロータリーエンジンは830ccの1ローター。燃焼間隔は2気筒エンジンと同じになるので、負荷が高まると野太い音で回るが、通常走行時は思いのほか静か。かつてのように高回転まで回ることを期待すると裏切られるが、これがロータリーエンジンの新しい使い方なのだ。筆者が試乗した際の実燃費は、充電電力による走行込みで22.7km/l、ハイブリッド走行だけを切り出すと15.2km/l。目を見張るほど良いわけではないが、難癖を付けるほど悪くもない。それで充電を気にせず遠出ができ、電動車の走行感が味わえるのだから上等だ。
うれしい装備
追加モデル 23年9月14日 月間販売台数 617台(23年11月) WLTCモード燃費 15.4km/l
ラゲッジルーム
独自のコンセプトとは裏腹に、操縦安定性や乗り心地はマツダの本流。素直な操舵応答と、正確性の高いステアリングフィールが持ち味だ。ただし、乗り心地が少々硬め。特にタイヤの硬さとダンパーの初動の渋さが感じられ、小さなゴツゴツ感がある。いっそサスチューンも本流から外し、もっと乗り心地に振っても良かったのではないか。 ※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.156「2024最新国産新型車のすべて」の再構成です。 http://motorfan-newmodel.com/integration/156/
MotorFan編集部