〈那須2人殺害〉「事件がまるで映画みたい」「黒幕って誰ですか?」と逮捕前に記者に語っていた長女「両親が亡くなって利権が転がり込むのは誰?」と質問すると…「うーん私」
記者が「宝島夫妻が亡くなって利権が転がり込むのは誰?」と質問すると…
「じゃあ、不動産の人が入りました、次に来た車が入りました。その間の間隔ってどのくらいなんだろう。もう謎が多すぎて。ニュース見て、ずっと(どういう構図になっているんだろうと)絵は描くんですけど、疑問なところしかないから。 どこで殺害されて、どのタイミングで誰がっていう感じなんで。警察は直接、言ってくれないから、だからもう今、ずっとニュースでしか私も情報得られてない」 佐々木容疑者の顔写真については、こんな反応だった。 「名前も含めて全くわからないですけど、上野近辺にいっぱいいそうな方ですよね。コワモテというか、たくさんいすぎて逆にわからないというか」 ここで話はサンエイ商事と裁判沙汰にまでなっている商売敵の焼肉店や当時、佐々木容疑者らの黒幕と称されていた「X」という人物について、真奈美容疑者の方から話題を向けてきた。 「逆に、記者の方たちが目をつけるのあるじゃないですか。なんかありませんか。警察の言うXが誰なんじゃないかとか」 当然、Xが関根容疑者のことを指すのはお互い暗黙の了解だったと思われるが、もちろんそんなことを伝えるわけにはいかない。 やんわりと、多店舗経営をしていた宝島龍太郎さん夫妻が亡くなった際に誰にビジネスの利権が転がり込むのか、捜査当局は注目するだろうことを示唆すると、イタズラっぽい笑みを浮かべながらこう答えたのだった。 「うーん。私? 実際、事件自体がちょっと映画っぽいじゃないですか。実際にあんの、こんなことって(笑)。私も今も実感わかないくらいなんで。でも、そういう風に考える人もいますよね。私でも多分考えると思うから」
「お店の方は真奈美さんが継ぐ形ですか?」の質問に…
このころは既に、上野の「宝島ロード」の何店舗かは営業を再開しており、真奈美容疑者と関根容疑者夫妻も将来を“夢想”してほくそ笑んでいたのかもしれない。 「お店の方は真奈美さんが継ぐ形で回しているんですか」 記者の問いかけに、彼女はこう答えた。 「そこは考えてます。まだ…、そうですね、ちょっとまだわかんないです。できる気もしないですし…。いきなりそんな。(経営にはあまり)関与してなかったから。 (記者さんには)ほかにも聞きたいことはいっぱいあるんですけど(笑)。でも全部わかるわけじゃないから。もう今、頼りにしてるっていうか。記事を、逆に(笑)」 これ以降、真奈美容疑者とはメールなどでのやり取りはあったものの、直接顔を合わせる機会はないまま時間が過ぎた。 捜査は進み、真奈美容疑者が張った予防線もあっさりと切れたわけだ。これからどんな供述が飛び出てくるのか。合同捜査本部の調べに注目が集まること必至だ。 ※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: shueisha.online.news@gmail.com X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班