マンチェスターUのテン・ハグ監督続投決定! オランダ人闘将が来季も
今夏の去就が注目されていたマンチェスターU(イングランド)のエリック・テン・ハグ監督の続投が12日までに決定した。 英BBCによると、解任が有力と見られていたテン・ハグ監督だが、クラブ側は熟慮を重ね、54歳のオランダ人闘将に来季も采配を任せることにしたという。来季がテン・ハグ監督の契約最終年となる。 続投の決定打となったのは、今季イングランド史上初となる前人未到のリーグ4連覇を成し遂げた宿敵・マンチェスターCとの決勝を2-1で制し、FA杯を勝ち取ったこと。昨季もリーグ杯優勝を成し遂げていることから、これで2年連続のタイトル獲得となり、マンUの歴代監督の中でも4人目の快挙となった。 一方で、今季はリーグ8位となり、プレミアリーグが創設された1992-93シーズンから最悪の順位となった。だが、チーム内の総計で45回の負傷が発生し、記録的な故障者が出たシーズンともなっていた。 また、昨年12月に27.7%のマンチェスターU株を取得して共同オーナーとなったジム・ラトクリフ氏は、先週トーマス・トゥヘル監督と次期監督就任を前提として会合を設けていたが、バイエルン(ドイツ)の監督を退任したばかりの50歳ドイツ人知将が「1年間休養したい」と言って監督就任を辞退したという。長年にわたって監督就任のうわさがあったポチェティーノ監督も、チェルシー(イングランド)の監督を退任して指揮可能となっていたが、クラブ側は動かないという決断に至った。 さらにラトクリフ氏は、名将ファーガソン監督勇退後、モイズ監督、ファン・ハール監督、モウリーニョ監督、スールシャール監督、そして現在のテン・ハグ監督まで11年間にわたり5人の監督が成功できずにいるのは「クラブの環境に問題がある」と考えているという。 チーム作りを任されたラトクリフ氏は、まずはその監督が成功できない「環境改善」に動くと見られ、今回は応急処置的な監督交代は見送り、マンチェスターU監督就任前はオランダでアヤックスを4年半指導し、3度のリーグ優勝に導いたテン・ハグ監督の手腕にかける決断を下した。
報知新聞社