夜の渋谷に響く欧米のお笑い 一人話芸の殿堂「Tokyo Comedy Bar」 現着しました！
■対話で作り上げる
BJ Foxさんによると、舞台に上がる際に台本などは作らず、アドリブでつないでいくという。「考えるよりその時に思いついたことや感じたことを話したほうがいい」。実際に客を前にして面白いかどうかを確認しながら話を誘導する。
「SNSで投稿するのは舞台で3回目に挑戦したもの」と打ち明ける。1回目に話したことを修正して話しても、「2回目は大体うまくいかない」と話す。微妙に話し方や言葉を変えて笑いが起きる間などを調整して磨き上げていく。日本語のステージでも、英語で笑いが起きる話し方が参考になるという。
また、観客の多くに共通する話をするため、冒頭で「どこから来ましたか、どこの人ですか」などと確認することも大事だ。対話は、スタンドアップコメディーの特徴でもあり、質問は頻繁に繰り返し、時には「いじる」ことでも笑いを誘う。
ステージでは、誰でも数分だけ挑戦できる「オープンマイク」も実施され、新たな演者の発掘も行う。新たな舞台を作ることも考えているBJ Foxさん、「日本でも多くの人に楽しんでもらえればうれしい」と笑顔を見せた。（梶原龍）
