【RIZIN】「PRIDE時代にはたどり着けなかった選手育成を、BreakingDownとは別の道から発掘していく」(榊原CEO)『RIZIN甲子園 第1回トライアウト』
2024年8月8日(木)都内にて『RIZIN甲子園 第1回トライアウト』が開催され、榊原信行CEO、鈴木千裕、ホベルト・サトシ・ソウザ、斎藤裕らが見守るなか、午前に体力テスト、午後にサンドバッグ打ちやヒザ立ち相撲、自己PRなどが行われた。 【写真】参加選手たちにエールを送る鈴木千裕。かつてRIZINアマチュア大会で優勝経験を持つ 北海道から沖縄まで全国から300人以上の応募があったという「RIZIN甲子園 第1回トライアウト」。今回は15歳以上~18歳以下の男子バンタム級(61.0kg)の日本在住アマチュア選手が対象で、書類選考を通過した約150人が今回のトライアウトに参加した。 2/3が格闘技経験者で、残り1/3は格闘技未経験者ながらチャレンジしたいと応募してきた参加者は、この日のトライアウトの午前の部のフィジカルテストで50名に絞られ、午後の実技でさらに32名に。8月25日(日)のトライアウトトーナメントで8名が勝ち残り。11月の決勝トーナメントを勝ち上がった2選手がRIZIN大みそかさいたまスーパーアリーナで決勝を戦う。 トライアウトの選考に出席した榊原CEOは、「今回、大半の人は選から漏れますが、将来性のある人には僕たちから声をかけていきます。また、今後は1年に1回1階級ではなくて、カテゴリーを分けて複数回やったり、将来的には全国各地をブロックに分けて開催していきたいという構想もあります」と、『RIZIN甲子園』を継続的に開催していく意向を示した。 初のトライアウト実施の意味を、「10周年の先の未来を考えたときに、我々として着手すべきはなるべく若い原石にスポットライトを当ててモチベーションを持ってもらうこと。PRIDE時代にはそこにたどり着けなかったので、『強くなってRIZINに来てください』というだけじゃなくて、発掘とか育成とか普及ということにRIZINとしても積極的に投資をして機会を作っていくべきだと。どの年代、カテゴリーでやるかと議論していって、今回は18歳以下のバンタム級でやってみようとなりました」と語った榊原CEO。 そこには、アマチュア格闘家の受け皿を増やしたい思いがあるという。 「最近は、BreakingDownやNARIAGARIなどで存在を知らしめる方法は出ているけど、真剣に格闘技をやっている中高生の親御さんから『ウチの息子・娘たちに興味を持ってもらうにはBreakingDownとかに応募しなくてはいけないのか』みたいな声もあって。 地方で頑張ってもチャレンジする場が少なくて、BreakingDownの方が注目される。それも一つの方法ですが、BreakingDownで目立つには格闘技とはまた違った才能も必要になって、それもプロとしては必要な要素ですが、純粋に格闘技道をアスリートとして極めようとしている人たちにとって、ダイヤモンドの原石たちが輝く機会を作りたい」(榊原CEO) 開会前の説明では「乱闘禁止」の通達があった。 「BreakingDownを否定するわけではないけど、勘違いしてほしくないと。僕らが今日求めるのは、フィジカル・テクニック・メンタルが備わって、格闘技に対してどれだけ真摯に向き合っているかを見極めたいので、最初に言っておきました。BreakingDownの再生数も影響力もあって、今日来ている子たちの大半は見ていると思うので、言っておかないと“目立てば受かるんじゃないか”と思う人もいるかと思い、あえて冒頭で注意をしてもらいました」と、あくまで格闘家としての資質を見極めるためのトライアウトであることを強調した。 現時点でトライアウト参加者に期待するのは完成度よりも伸びしろだという。 「今の時点でまとまっているよりは、荒削りだけどとてつもなく秀でるものがあるとか。18歳以下でこれから吸収することがたくさんあるので、未完成でも全然いいと思います。もちろん、今の時点でとんでもなく強い子がいればそれも引き上げたい。(那須川)天心も17歳の時にはほぼ完成していると思ったし、オリンピックでもスポーツの種類によっては10代でメダルを獲ることもできるわけで、スケートボードの選手のように小さい頃から格闘技をずっとやり続けたら、15歳とかでトップレベルで通用する人がいないとも限らない。ただ、未完成でも才能、将来性、可能性で光るものを見せてくれたらいいなと思っています」(榊原CEO) 参加者のなかには、アマチュアパンクラス・マーシャルワールド杯フェザー級優勝&MVPの杉野亜漣(パラエストラ八王子)や、DEEPでアマチュアファイトを戦っている横内おにぎり君(FourRhombus)、2023空道世界ジュニア選手権U16・58kg級優勝の相原琉唯斗(大道塾仙南支部)、MMA甲子園フライ級九州地区代表の会田朔埜(nico mma dojo)、K-1ジュニアで優勝&MVPの浦田陸翔(楠誠会館)、GLADIATORアマチュアに出場する伊藤琥大郎(総合格闘技道場reliable)、ジュニア空手から活躍の斉藤健心(CARPE DIEM横浜)、高校空手道選手権北海道大会準優勝の坂本樹優(恵庭南)、2023年レスリング関東高校大会フリースタイル60kg級4位の川路悠介(日本工大学駒場2)、PFCアマチュア、D-SPIRAL等、北海道で活躍する木戸斗唯(棚田道場)らの姿も見られた。 以下は、午前の体力測定を通過した、午後の部参加の50選手のリストだ。このなかから8月25日(日)のトライアウトトーナメントに進出できる32名は、間もなく発表される。 ◆No. 氏名 氏名(カナ) 所属ジム 1 橋本 清流 ハシモト セイル 啓明ジム 2 細濱 辰 ホソハマ トキ 国友道場 3 横内 三旺 ヨコウチ サンオウ フォーランバス 10 吉田 怜桜 ヨシダ レオ 18 浦田 陸翔 ウラタ リクト 楠誠会館 23 高田 真音 タカダ マオ 和術慧舟館駿河道場 26 大鹿 烈毅 オオシカ レツキ 大鹿道場 28 坂本 樹優 サカモト シゲマサ なし 31 木暮 仁 コグレ ジン STRAPPLE OHANA 35 永井 るかす ナガイ ルカス Jaws Academy 38 伊藤 琥大郎 イトウ コタロウ 総合格闘技道場reliable 41 齋藤 未来 サイトウ ミク KIZUNA BASE GYM 43 杉野 亜漣 スギノ アレン パラエストラ八王子 47 伊藤 豪希 イトウ ゴウキ 総合格闘技道場STF 48 安達 優心 アダチ ユウシン BRAVE FIGHT CLUB 50 堀 太一 ホリ タイチ SAI-GYM 52 中島 唯翔 ナカシマ ユイト MSKC 58 友利 留佳 トモリ ルカ 花形ボクシングジム 61 坪井 正太朗 ツボイ ショウタロウ パラエストラ大阪 62 山本 咲道 ヤマモト サクミチ なし 63 鈴木 舞都 スズキ マイト neighborhood 64 相原 琉唯斗 アイハラ ルイト 大道塾 仙南支部 65 志田 兼都 シダ ケント BELVA 67 木戸 斗唯 キド トオイ 棚田道場 69 榊原 悠太 サカキバラ ユウタ リバーサルジム立川alpha 72 藤巻 心 フジマキ シン 総合格闘技藤巻激場 73 武山 侑雅 タケヤマ ユウガ 日本空手協会多賀城支部 80 桝田 颯人 マスダ ハヤト 83 眞田 翔氣 翔氣 88 渡邊 英臣 ワタナベ エイシン 小川ジム 90 岩川 翔輝 イワカワ ショウキ 和術慧舟會セイゴ道場 92 梶家 蓮斗 カジヤ レント パラエストラ大阪 94 川畑 翔聖 カワバタ ツバキ MUSUBI DOJO 95 坂本 瑞己 サカモト ミズキ ストライカージム 97 天野 愁斗 アマノ シュウト リバーサルジム立川ALPHA 99 豆田 賢哉 マメダ ケンヤ なし 101 斉藤 健心 サイトウ ケンシン カルペディエム横浜 103 塚田 永遠 ツカダ トワ 拳友会 106 丸藤 隼斗 マルフジ ハヤト 110 会田 朔埜 アイダ サクヤ nico mma dojo 111 吉田 鹿之介 ヨシダ シカノスケ 114 若林 瑠海 ワカバヤシ ルカ ALLIANCE東京 119 内村 蓮星 ウチムラ レンセイ dobuita 126 川口 遥己 カワグチ ハルキ 128 木村 風漣 キムラ フウレン 護身空手木村塾 130 川路 悠介 カワジ ユウスケ 133 三浦 颯太 ミウラ ソウタ 修斗ジム神戸 135 鈴木 湧陽 スズキ ユウヒ 157 齋藤 青波 サイトウ アオバ 161 藤井 遥生 フジイ ハルキ
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