25日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、実需筋の買いが一巡した後は1ドル＝151円台後半で伸び悩んでいる。一時152円台を回復したが、その後は戻り売りに押された。正午現在、151円83～83銭と前日（午後5時、152円12～12銭）比29銭のドル安・円高。 　ドル円は早朝、前日の海外時間に売られた流れを受け、151円70銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけては152円10銭前後まで上値を切り上げた。もっとも、その後は戻り売りが出たことから水準を切り下げ、正午前後は151円70銭台近辺で伸び悩んだ。 　前日の海外市場では、欧州時間は東京時間からの売りが続き、151円70銭台に下落。米国時間の序盤はいったん買い戻され、中盤には152円30銭近くまで反発。終盤は米長期金利の低下に圧迫され、151円70銭台まで値を下げた。 　東京時間の早朝は、三村財務官の「為替、投機的な動きも含めて緊張感をさらに高めて注視」などけん制発言が伝えられ、「一時的に売られた程度だった」（為替ブローカー）という。東京都区部の消費者物価は大きくは響かず。 　その後は「五・十日要因の実需筋の買いが優勢になった」（大手邦銀）ものの、「買いが一巡した後は戻り売りに押された」（先のブローカー）と指摘される。「日経平均株価の下落が重しとなった」（同）ようだ。午前の値動きは「上にいってこいで、方向感が出にくい」（先の大手邦銀）とされ、午後も同様の展開が見込まれる。 　ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで小動き。正午現在、1ユーロ＝164円37～38銭（前日午後5時、164円22～23銭）、対ドルでは1．0825～0826ドル（同1．0795～0796ドル）。