ヤクルト青木が引退会見「100点満点」 決断は「最近」…花束贈呈の村上は号泣
山田と村上が花束贈呈…村上は号泣で話せず
ヤクルトの青木宣親外野手が13日、都内で引退会見を行った。日米通算21年間の現役生活に別れを告げる決断を下した42歳は、グレーのスーツにえんじ色のネクタイを締めて登場。「ホッとしています」とすがすがしい表情で胸の内を語った。会見後には山田哲人、村上宗隆両内野手が花束を贈呈。村上は号泣し、青木も目頭を抑えた。 【実際の様子】村上が号泣で喋れず…青木ももらい泣き 花束贈呈のシーン 引退を決断したのは「最近ですね」といい、「シーズン途中からなんとなく今年で最後かなと思っていた。そんな中で終盤に考えが変わるかもとそこのスキマはつくっていたんですけど、気持ちが変わらなかったので決断しました」と話した。今季は61試合で打率.192、0本塁打9打点。8月5日に出場選手登録を抹消された後も基本的にはチームに帯同し、精神的支柱の役割を担っていた。 球団や高津臣吾監督には「お疲れさま」と言葉をかけられたという。家族の反応を問われると「泣いていましたね。やはりプレーをいつまでも見ていたかったでしょうし、子どもに伝えるときが一番つらかったですね」と話した。 2009年に結婚した佐知夫人については「妻にはいつも支えてもらっていましたけど、特に米国に行った6年間は異国で大変な思いもしましたし、苦しいときもいつも支えてもらったので、奥さんにもすごく感謝しています」としみじみ。また、子どもの存在も活力になっていた。「いつまでも現役でやっている姿を見せたかったですけど、そこは泣いているのをみてもう1年やっていいのかなとかそんな気持ちも少しは出ました」と話した。 一番印象に残るシーンを問われると、「ワールドシリーズに出たこともそうですしWBCで優勝したこともそうですし、でもその中でやはりヤクルトで日本一になったこと。それが一番自分の中で心に残っています」と、2021年の日本一を挙げた。「21年間ということを思うと凄く長いように感じるんですけど、ただ本当に一日一日をやってきたので、気付いたら21年、凄い早く時間が過ぎた気がしています」と振り返った。 歴代5位の通算2723安打(NPB1949本、MLB774本)を誇り、通算打率.3128はプロ野球歴代6位に入る稀代のヒットメーカー。自身のプロ野球生活は「100点満点です」とうなずく。「苦しいこともいいことも全て。いいことばかりでは自分の人生楽しくないと思うので、やはり苦しみながら結果を残して、だからこそうれしいし、そうやって自分を高めることができた。凄く大きく成長していったような気がするので。間違いなく入団した時よりしっかりした考えを持って毎日生活できていたと思う」と話した。
Full-Count編集部