色気ダダ漏れ! 競泳オリンピアン、中村 克選手の艶ボディの秘訣は……
中村 僕は以前、ISL(インターナショナル・スイミング・リーグ ※1)のスキンレース(※2)に、英国拠点のチームに所属しながら出場していたことがあって、海外選手たちと1カ月半くらい一緒に過ごしたことがあるんです。彼らは、休みの日にフットボールをやったりして、それがすごく上手。陸上での身体能力も高い人たちだなという印象を持ちました。日本の競泳選手は、あまり他の競技をやらない感じなので、すごく新鮮でした。 それを思い出して、僕も、体幹と連動した動きでキックやパンチ力を増強するキックボクシングや、腕の力だけでなくバランス感覚もつけながらホールドをクリアしていくボルダリングを通して、“力まずに、パワーロスを減らす”ということを身につけていったほうがいいのではないかと思ったんです。 ※1 2019年に設立された競泳の国際プロリーグ。 ※2 連続してノックアウト方式で行われる50mのレース。中村選手は2021年に日本人で初優勝した。
── なるほど。TV番組の『最強スポーツ男子頂上決戦』で好成績を残すためだけではなかったんですね(笑)。 中村 (笑)。まあ、あれは、陸上でのパフォーマンスをどれだけ高められたかの指針にもなるし、他のアスリートとの交流が刺激にもなるので、楽しんで参加していますよ。
陸上トレーニングで、フィジカルが新たなステージへ
── 話を戻しますけれども、陸上のトレーニングを取り入れて、成果はありましたか? 中村 今年3月のパリ五輪の選考会後は3カ月間、水泳の練習を休んでいたんです。正直、引退も頭をよぎって。 だからといってカラダが緩むのはイヤだったので、ジムでのトレーニングや、走ることは続けていて、フィジカルのパフォーマンスは維持していました。「やはり競技を続けよう」と決意して、久しぶりにプールに入ったら、筋肉量が増えて体脂肪も減って、当然、以前とカラダのバランスが変わっていた。でも、わりといいボディポジションで泳げたんです。 それで、9月の国体で競技に復帰したら、五輪の選考会の時よりも良いタイムが出た。そのこともあって、新しいアプローチで次へ挑戦しようと、また気持ちが前向きになったんです。 ── 気持ちが切り替わって、結果もついて来つつあると。