現役スプリングボクス、カート=リー・アレンゼ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)が来日。日本文化にリスペクト、ドラマから相撲にも興味。
2024-25シーズンからリーグワン ディビジョン1の三菱重工相模原ダイナボアーズに加入する南アフリカ代表WTB/FBカート=リー・アレンゼが来日し、11月27日に神奈川県知事への表敬訪問、記者会見をおこなった。 現役南アフリカ代表“スプリングボクス”としてヨーロッパ遠征に参加し、オータム・ネーションズシリーズの試合でプレーしていた28歳のアレンゼ。23日のカーディフでのウエールズ戦出場後に移動し、26日夕方着の便で来日した。 到着翌日から相模原DBの一員としてイベントに参加。まずは石井晃GM、FL鶴谷昌隆と共に神奈川県知事表敬訪問をおこなった。黒岩祐治 神奈川県知事は県内のプロ野球・横浜DeNAベイスターズが日本一となったことになぞらえ、「来シーズンはダイナボアーズが旋風を巻き起こしてほしい」と激励した。 続いて来日して初の記者会見に登壇、「チームの皆さんと全力でハードワークして、同じ旅を進むことを楽しみにしています」と挨拶した。 W杯で優勝を勝ち取った翌年、スプリングボクスとして9試合に出場し5トライをマークした2024年を、「ベストとも言えるシーズンでした」と振り返った。ベテランが牽引し、若手が経験を積みながらザ・ラグビーチャンピオンシップのタイトルを5年ぶりに奪還したチームについて「南アフリカのラグビーの明るい未来が続くことを感じることができました」と充実感を語った。
石井GMは、アレンゼのラグビープレーヤーとしてのスキル、スピードに加えて「ダイナボアーズのカラーに合ったハードワーク」がチームにマッチすると判断し、獲得に至ったと説明した。アレンゼ本人も「いつかは日本でプレーしたい」との思いがあり、両者の志向とタイミングが合致した今シーズンに相模原DBに合流する運びとなった。 URC・ブルズと2年契約中で現状では1季の契約を相模原DBと締結した。「日本にいる間は全力でプレーして、チャンスがあったら日本でプレーし続けたい」と思いを語っている。日本語の学習や食事にも興味があり、日本の人々にもリスペクトを持つ。さらにNetflixの相撲をテーマにしたドラマ「サンクチュアリ -聖域-」を視聴したそうで、相撲を「経験したい、見てみたい」と好奇心を示した。 スプリングボクスではチームメイトから「カート」、セブンズ代表ではガムを好むことから「チューイ」と呼ばれていたとのこと。ダイナボアーズでのニックネームは「ぜひファンの皆さんに考えてもらいたい」そうだ。相模原DBは開幕節で12月21日に相模原ギオンスタジアムで、今季からディビジョン1に昇格した浦安DRと対戦する。