英国、８月インフレ率は2.2%で安定－追加利下げの余地示す
（ブルームバーグ）： 英国のインフレ率は８月、イングランド銀行（英中央銀行）の目標である２％をわずかに上回る水準にとどまり、年内の追加利下げの余地があることが示された。
英政府統計局（ＯＮＳ）が18日に発表した消費者物価指数（ＣＰＩ）は前年同月比2.2％上昇と、７月と同ペースを維持し、中銀の予測を下回った。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値と一致した。自動車燃料からの物価下落圧力は、航空運賃からの上昇圧力によって相殺された。
８月１日に新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）以降で初めて金利を引き下げた中銀は、年内にさらなる金融緩和を実施する可能性が高い。
中銀が注視している主要指標であるサービスインフレ率は、８月に5.6％と７月の5.2％から上昇した。しかし、上昇は広く予想されていたもので、一時的なものだと考えられている。サービスインフレ率も総合インフレ率も、中銀が８月に予測した水準を下回った。
中銀は19日に政策金利を５％で据え置くと予想されているが、市場では追加緩和への期待が高まっている。トレーダーは11月と12月の利下げを織り込んでおり、2025年にはさらに５回の利下げが想定されている。
原題：UK Inflation Steady at 2.2% Leaves Door Open for Rate Cuts (1)（抜粋）
--取材協力：Mark Evans、Joel Rinneby、市倉はるみ、Alex Morales.
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Andrew Atkinson, Tom Rees
