館山手話サークルが創立50周年 関係者130人が記念式典(千葉県)
1974年から活動を続ける館山市手話サークル(村田美佐子会長)の「創立50周年記念大会」が11月24日、市コミュニティセンターで開かれた。式典や講演などに関係者ら約130人が出席して節目を祝い、今後の福祉発展を願った。 同サークルは発足以来、手話を通して聴覚障害者とのコミュニケーションを図るとともに、日本舞踊や落語に手話表現をつけるなど、手話の魅力や技術を伝えるために活動。現在は、出前講座や、小中学校、施設などで手話教室を開催するなど、会員45人で精力的に活動を続けている。 この日は、手話の指導を担当する安房郡市聴覚障害者協会(大倉清行会長)の、創立25周年も併せて行われた。記念大会には、森正一館山市長をはじめ、安房4市町の関係者、県内各地の聴覚障害者協会などが出席し、式典を行った。 あいさつに立った村田会長は「これほど長く活動してこられたのは、会員、地域の皆さまのご支援とご協力のおかげ。これからも安房郡市聴覚障害者協会と共に楽しいサークルとして歩んでいきたい」と思いを語った。 大倉会長は、これからのスローガンとして「広域で手話通訳設置を目指す」「聴覚障害者と健聴者相互の交流を通じて福祉向上を目指そう」を発表し、今後の活動目標を確認し合った。この他、県聴覚障害者協会の植野圭哉理事長による記念講演も行われ、ろう学校の歴史や房州特有の手話などについて、出席者らは理解を深めていた。