【放課後ひみつクラブ】作者の福島鉄平さん、Xの画像投稿をほぼ全て削除。生成AIの学習対策で「ひとまずここでの創作活動は終了」
漫画家の福島鉄平さんが11月14日にX(旧Twitter)を更新。11月15日のX(旧Twitter)のサービス利用規約の改定を受けて、X上に投稿していた画像ポストをほぼすべて削除したと伝えました。 【全文】福島鉄平が公開した文書の全文を読む。『サムライうさぎ』『放課後ひみつクラブ』キャラクターたちの姿も
イーロン・マスク氏が率いる「X」はサービス利用規約を11月15日付けで改定。利用者は以下の内容に同意することとされました。 「お客様によって提供されたテキストやその他の情報を分析し、その他の方法で本サービスを提供、促進、改善する権利(生成型か他のタイプかを問わず、当社の機械学習や人工知能モデルへの使用やトレーニングなど)」 これに対して、Xに投稿したイラストや写真が生成AIの学習に使われるのではという不安の声が広がっています。 そんな中で『サムライうさぎ』『福島鉄平短編集 アマリリス』などの漫画作品で知られ、現在は少年ジャンプ+で『放課後ひみつクラブ』を連載中の福島さんは「大切なお知らせ」と題した1枚の文面をXに投稿。今後のXアカウントの運用などについて説明しました。
「ひとまずここでの創作活動は終了です」
福島さんは、 「Xにあげた今までの画像ポストをほぼすべて削除しました」 「2024年11月15日から、Xのコンテンツに関する利用規約が少し変わり、『X社があなたのポストを生成AIへの学習を含む様々なことに使うけどいいよね!(意訳)』 という一文が加えられることが削除の理由です」 と発表。 「この利用規約の改定によって自分の絵をポストする=X社にAI学習含む広い範囲で自分の著作物を委ねることとほぼ同意かなあという感じがするので、さすがにそれに対して『はい、わかりました』とは素直に言えないな、といういわば気持ちによる判断です」 「故に、今後しばらくは今までのように気軽にX上に自分の作品(イラスト、漫画等)をポストすることはおそらくありません」「上げるときもなにかしらのノイズをかける可能性が高いです。 そんな感じでこのアカウントの使い方もだいぶ変わると思います」 とアカウントの運用体制についても見直すことを伝えました。 「出版社の公式アカウントの運営が今まで通りならば、自作の宣伝をリポストするくらいになるかなあ、と。もちろん新作の告知は可能ならばこちらでもする予定です」 「ひとまずここでの創作活動は終了です。自分の拙いラクガキを楽しみにしてくださった皆様、『いいね』という心の栄養は本当に励みになりました」 「こんなおじさんでも絵を褒められればまだまだ嬉しいものです。それではまたどこかで。応援ありがとうございました」 とファンに対して感謝の気持ちも伝えた福島さん。今回の発表については、 「最後に。自分はもちろん法律の専門家ではないので 利用規約の解釈は私個人の主観によるものです。 色々思うところはあるかもしれませんが意見、質問、反論等は 受け付けておりません。ご了承ください」 としています。 声明文の最後には『サムライうさぎ』『放課後ひみつクラブ』キャラクターたちの姿も描かれていますが、ちょっと驚いたり戸惑っていたりするように見えますね。
ファンから惜しむ声
この投稿には、 「このお知らせは残念よね でもこの判断は当たり前とも感じる」 「またどこか別のところででも見れたらいいなあ」 「しゃーない。寂しい」 などと福島さんのX上での創作活動の終了を惜しむ声や、今回の対応への共感の声などが寄せられています。
BuzzFeed Japan