ペレス解雇でローソン昇格決定?海外報道も正式発表は持ち越し、角田裕毅の逆転はあるのか?
レッドブル・レーシングがセルジオ・ペレスの代わりとしてリアム・ローソンを起用することを決定し、17日の午後に発表すると『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』ドイツ版など海外メディアが一斉に報道した。 ■発表はなかった 17日、『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』ドイツ版は、「2025年はフェルスタッペンとローソン。本日午後に正式発表されるはず」と発信。海外のメディアも一斉に報道したが、実際には発表はなかった。 ■角田裕毅の見解は50:50 今季コンストラクターズ選手権3位のレッドブル・レーシングは、成績不振のセルジオ・ペレスの後任として、角田裕毅とリアム・ローソンのジュニアドライバー2人に絞り込んだ。 角田裕毅はF1に乗ってから4年目で初めてレッドブル・レーシングのテストドライブの機会を得て、現場のチームからはフィードバック能力を高く評価された。世界中のファンも速さと結果を示してきた角田裕毅を推す声も多い中、専門家の間ではレッドブルはリアム・ローソンを乗せようとしていると考える者もいる。その理由について、2025年限りでレッドブル陣営と袂を分かつホンダと角田裕毅の関係性が強いためと主張する声が多い。 先週末、帰国したばかりの角田裕毅は、ホンダ本社で開催されたファン感謝祭で、来季のシートについて自ら口を開き「可能性は50:50」と語った。そしてHRC(ホンダ・レーシング)の渡辺康治社長の発言や表情からも同じように自信を感じた。どちらの発言もファンイベントだったため、リップサービスの可能性も否めないが、事前のメディア向け記者会見では「来季に関する質問は控えてほしい」とお願いされていただけに、この発言に集まった報道陣は驚いていた。 ■発表の遅れはペレスとの契約解消条件の交渉 今季、マックス・フェルスタッペンが4年連続でワールドチャンピオンに輝いた一方で、セルジオ・ペレスは第7戦F1マイアミGP以降はパフォーマンスを落とし、トップ4チーム8人のドライバーの中で最下位のランキング8位に沈み、トップ4チームの中で唯一優勝できなかったドライバーのままシーズンを終えた。 ペレスが十分なポイントを獲得できなかった結果、レッドブル・レーシングはコンストラクターズ選手権でチャンピオンを逃しただけではなく、3位に転落。これにより、チームは「28億円(1,700万ユーロ)」の賞金を失い、「コンストラクターズ選手権によって変動する従業員のボーナス」にも影響するなど、「財務的打撃は深刻だ」とヘルムート・マルコ博士は明かしていた。 クリスチャン・ホーナー代表は、ペレスには控えドライバーなど別の役割でチームに残るか、契約解除金を受け取ってチームを去るかの2択を提示したとされており、嫌気が差したペレス陣営は契約解除金の交渉をしていると噂されている。その金額は24億円や120億円という数字が噂されている。 発表が遅れている理由はこの金額交渉が長引き、ドリンクメーカーで親会社のレッドブルは、この資金を捻出するために議論していると思われる。
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