「28歳で亡くなった父、教えてもらいたいことがあった」 かつての元軍港都市で戦没者追悼式
京都府舞鶴市戦没者追悼式が30日、同市浜の市総合文化会館で営まれた。遺族ら約350人が参列し、第2次世界大戦で亡くなった約2400人に祈りをささげた。 会場全員による黙とうや鴨田秋津市長の式辞の後、遺族代表の土本訓正さん(80)=同市与保呂=が追悼の辞を述べた。 土本さんの父親は終戦の年に28歳の若さで亡くなったといい、「父親に教えてもらいたいこともあったが、かなわなかった」と無念を語った。遺族会の会員が減少する中、「二度と繰り返さないために戦争の悲惨さを語り継いでいきたい」と訴えた。 参列者は祭壇に献花し、平和を願った。 式典の後、音楽会が開かれ、舞鶴子どもコーラスによる合唱や、海上自衛隊舞鶴音楽隊と西舞鶴高吹奏楽部による合同演奏があった。