【実体験】フルタイム共働き家庭の子育て、最大の試練「小1の壁」…どうやって乗り越えた?【ワーママ歴31年/60代現役女性管理職が回答】
共働きが珍しくない現代、「仕事と子育て」が大きな悩みになっている家庭は多いでしょう。60代現役女性管理職・いくみ氏は、当時を「大変」という一言ではとても語りつくせないほどアップアップ三昧だったと振り返ります。ワーキングマザーとしてどう過ごしていけばよいのか? いくみ氏の著書『女性管理職が悩んだ時に読む本』(2023年、日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、見ていきましょう。
成長の節目節目に、何かと問題が起きがち。子育てはそういうもの
ワーママになろうとしている部下さんや、ワーママになったばかりで大変そうにしている部下さんに、私がよくアドバイスをしていることがあります。 それは、「子育ては20年スパンで考えましょう」ということ。 子供が生まれてから親の手が離れるまで、少なくとも20年はかかるのだから(我が家の場合はもうちょっと長くかかりました)目の前の出来事に一喜一憂せずとも、なが~い目で見てやっていくのが1番の秘訣。 なぜならば、子供の成長節目節目に何かと問題が起きがちだからです。 例えば、子供が最初の社会生活を送ることとなる保育園入所時。全面的に保育士さんがケアしてくれていた状況から大きく環境が変化する小学校入学時。中学受験の壁、大学受験の壁、就活の壁…枚挙にいとまがありません。 ■「子と対立するのではなく受容する」 子供を育てる、ということは、たとえ親子だったとしても自分ではない他人の人生に寄り添うってことですから、自分自身が成長してきた過程を振り返ってみたって決して順風満帆なことばかりじゃない。当然いろいろな問題や壁にぶち当たってきて今があります。だから焦らず気負わず親子ともども一緒になって乗り越えていこう。否、「乗り越える」ってしゃちこばらずでも、時が解決してくれる。つまり、子供の成長とともにいつの間にか解決したってことだって少なくないのです。 色々直面していっぱいいっぱいになっている時に、ママ友から教えてもらった書があります。それは『親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方』(トマス ゴードン著)。ママ友がお子さんの問題を抱えてしまった時に、この本で救われたと教えてもらい、私も夢中になって読みました。 特に印象にのこったメッセージが「子と対立するのではなく受容する」。何かとガミガミしそうになった時に、この言葉でママ友と同じように私自身も救われたものです。 -------------------------------------------------- <ワンポイント> 問題が起きてしまうと、つい、子供のせいにしてしまったり、「なんでお母さんの言うとおりにしないのよ?」などとコントロールしようとしてしまったり。 親とて決して“仙人”じゃなくて人間だから。あっちこっちぶつかりながら“親業”をブラッシュアップしていけばよし。 --------------------------------------------------