ステランティスとCATL、スペインに新工場 リン酸鉄リチウムイオン電池を生産
ステランティスと寧徳時代新能源科技(CATL)は10日、スペインに電気自動車(EV)向けの電池工場を折半出資で新設すると発表した。投資額は最大41億ユーロ(約6555億円)。生産能力は最大50ギガワット時で、2026年末の稼働を予定する。 電池工場はステランティスのスペイン・サラゴサにある工場内に新設し、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を生産する。車種はB、Cセグメントに搭載される見込み。 両社は23年、ステランティスが欧州で生産するEVにCATLがLFP電池のセルとモジュールを供給する覚書(MOU)を交わしていた。新工場はCATLにとっては、ドイツ、ハンガリーに次ぐ海外3カ所目の工場となる。 ステランティスのジョン・エルカン会長は「競争力のあるEVを提供するために利用可能な先進的なバッテリー技術を採用している」とコメント。CATLのロビン・ゼン会長兼最高経営責任者(CEO)は「当社の最先端バッテリー技術と運用ノウハウが、サラゴサで地元事業を営んできたステランティスの経験と融合することで、業界に大きな成功を収められると確信している」とした。