大宮の「お菓子のアトリエ スーブニール」が1周年
「パンとお菓子のアトリエ スーブニール」(さいたま市北区東大成町1)がオープンして、12月19日で1周年を迎えた。(大宮経済新聞) 【写真】「スーブニール」外観 店主の石川泰弘さんと結奈さん夫婦は製菓学校の同級生。「いつか夫婦で店を持ちたい」と周囲に話していたところ、結奈さんの母親の知人から「スーブニール」の前店主を紹介された。「店名の『スーブニール』はフランス語で『思い出』という意味。思い出に残るケーキを作りたいという自分たちの思いにもぴったりで、店舗も店名もそのまま使わせてもらうことにした」と泰弘さんは話す。 泰弘さんは宇都宮市出身で、パン職人。都内ホテルの製パン部門に7年間勤務した。結奈さんは上尾市の出身。パティシエとして7年間オーダーケーキの店で経験を積んだ。さいたま市には店のオープン1カ月前に転居。泰弘さんは「準備期間を短く設定してしまい、子どもの保育園や仕入れ先を探すのに苦労した」と振り返る。 パンは、「ハムとトマトのパニーニ」(260円)、「明太チーズのフォカッチャ」(230円)、「かめろんぱん」(200円)など。ケーキは、「いちごのショートケーキ」(520円)、「ガトーショコラ」(480円)、「シュークリーム」(240円)など。「クッキー」(190円~)などの焼き菓子を並べるほか、オーダーケーキの注文も受け付ける(5,000円~)。前店の「スーブニール」の看板メニュー「くまちゃんマドレーヌ」(250円)から「くまちゃん」メニューを増やし、「くまちゃんパン」(320円)、「くまちゃんシュー」(240円)、「なかよしクマちゃんクッキー」(350円)など、「くま」をかたどったをパンやケーキも複数用意する。 泰弘さんは「20年以上続いていた初代『スーブニール』の印象が強く、店主が変わってメニューも変わったことに驚くお客さまが多かった。同じ名前を使っての営業はプレッシャーが大きいが、『新しい店の味もいいね』と言ってくれるお客さまもいてありがたい」と話す。「子どもが熱を出すと夜中から交代で仕込みを始めなくてはならず、大変な日もある。今後も地域に認められる店になれるよう、夫婦で協力して頑張っていきたい」と意気込む。 来店した近隣在住の菊地みつ子さんは「週末に結婚のお祝いがあるのでオーダーケーキの注文に来た。パンもケーキも本当においしくて、手土産にあげるとみんな喜ぶ」と話す。 営業時間は10時~19時(日曜は18時まで)。月曜・火曜定休。
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