【川崎・ローレル賞】ウィルシャインが無傷のV3で重賞初制覇 断然人気リオンダリーナは12着大敗
川崎競馬場で12日に行われた第24回ローレル賞(SⅡ、2歳牝馬・ダート1600メートル)は、5番人気のウィルシャイン(船橋・佐藤裕)が直線で外から豪快に差し切り、重賞初制覇。スタートひと息で後方からのレースとなり、道中も終始外を回る厳しい形となったが、レース上がり42秒2という消耗戦で自慢の末脚が生きた。勝ちタイムは1分45秒1(稍重)。3/4馬身差の2着に3番人気のオリコウデレガンス(川崎・安池成)、さらに1馬身半差の3着に9番人気プラウドフレール(船橋・川島一)が入り、この3頭は12月31日に行われるSⅠ東京2歳優駿牝馬(大井1600メートル)の優先出走権を獲得した。1・9倍と断然の1番人気に支持された4戦無敗のリオンダリーナ(ホッカイドウ・小国博)は、レース前に馬体検査を受けた上で問題ないとして出走したものの、逃げて12着に敗れた。 デビューから全3戦でコンビを組んでいる本田重はこのレース初制覇。「勝ててホッとしています。返し馬でとても状態はいいと感じました。1歩目がちょっともっさりゲートを出るので、それで後方からになりましたが、競馬が上手なので自信を持って乗りました。ちょっとごちゃついていて終始外々を回る展開になりましたが、直線もかわされそうになってから頑張ってくれて、馬の底力を見せてくれと思います」と、パートナーをたたえた。今年重賞6勝目を飾った佐藤太師もこのレースは初V。「本田騎手とも〝絶対に重賞を取れる〟と話していたので、もっと大きな舞台で走れる馬だと思います」と、さらなる飛躍を期待していた。このまま順調なら、次走は権利を得たSⅠ東京2歳優駿牝馬に向かう予定。無敗のまま、2歳ダート女王の座を奪いにいく。
東スポ競馬編集部