逆風の中で生きる「東大卒ママ」たちが若い”高学歴女性”に伝えたい教訓 配偶者選びは?子どもを産むタイミングは?
「女性が高学歴だと結婚できなくなるよ」「子どもが小さいのに職場で上のポストを狙うなんて」「子どもが可哀想」――。 【写真】東京大学構内に掲示されて話題になっているポスター こうした言葉を投げかけられてきたとされる、東京大学を卒業した女性や在学中の女性。それらが「#言葉の逆風」だとして、東京大学内にポスターが掲示され話題になっている。 東京大学の卒業生の母親グループである私たち「東大ママ門」は、すでに大学を卒業している30~40代を中心に約560人が集うグループだ。子育て関連の情報交換を主目的としているため、大半が結婚して、子どもを産んでいるメンバーだ。
「高学歴の女は結婚できない」というが、そうではないことは私たちの経験からしっかり否定できる。とはいえ、順風満帆な話ばかりではない。子どもに関する言葉には罪悪感を覚え、悩んできたメンバーも多い。 「東大ママ門」は昨年度、すでに社会人となり、母親となったメンバーから、「22歳の私に送りたいメッセージ」を募集した。前編記事続く今回は、結婚相手に求めるものと子どもを産むタイミングについて、子どもを産んだ後の今だから言えることをお届けしたい。
前編記事:なぜ東大女子は少ない? 知られざる卒業生の本音 ※2023年10月21日の東大ホームカミングデーイベントで東大ママ門が、東大女子が贈るフリーペーパー”biscUiT"とパネルディスカッションを実施。それに際して、主に20代から50代の東大卒業生の女性にアンケートを実施し、85名から回答を得た。 ■配偶者に求めるものは? 結婚相手について。「『配偶者選び』について、22歳の自分にアドバイスしたいことは何ですか?」との質問には、さまざまな回答が寄せられた。
「価値観が合う」「話し合いができる、尊敬できる」人を選ぶのがよい、とのアドバイスが、全体の4割弱と最も多く聞かれた。 「どういう人生を生きたいか」のビジョンが近しい人と結婚するのがおすすめです(何を幸せと感じるか、お金はどのくらい必要なのか、安定志向or冒険志向 etc) 自分にとってゆずれない最低限のことは何か、自問自答し、それを満たす人を探す。そんな人は、希少価値。一人見つかったら、その人。 それぞれの将来について大体同じ方向を向いている(どうなるか全く見通しがないものの)、周囲がどうであろうと前に進むという同志であること(で良かったです)。