交流戦の首位打者に輝いた日本ハム・水谷瞬

　日本ハムの水谷瞬外野手（23）がさらなる躍進へ意外な物に憧れを抱いている。 　昨オフの現役ドラフトでソフトバンクから加入したプロ6年目は、開幕こそ二軍スタートだったものの徐々に持ち前のパワフルな打撃が開花。5月中旬からレギュラーに定着すると、交流戦では打率4割3分8厘と驚異的な成績を残し、堂々の首位打者に輝いた。1日時点で規定打席にこそ到達していないものの、36試合で打率3割4分1厘、3本塁打、20打点と好成績を維持している。 　ただ、シーズン途中から台頭したとあって、試合中の打席で流れる応援歌は「汎用曲」。そこで本人はひそかに主力の証しでもある「独自応援歌」を作成してもらえるように、自らを鼓舞しているのだという。 「やっぱり自分だけの応援歌をいただけるというのは、レギュラーとして認められるということですから。それに僕は性格的にも気持ちで乗っていくタイプ。自分の応援歌を聞いて打席に立てば気持ちも今以上に高まる。そのためにも自分だけの応援歌は…欲しいですね」 　実は昨季まで5年間在籍したソフトバンク時代には専用の応援歌があった。しかし、一度も一軍でプレーする機会がなかったため、一部の鷹ファンにしか歌ってもらえなかった悔しさがある。 「すごく僕自身は当時の応援歌を気に入っていたんですけど、一軍の試合で聞けなかったので。だから今度こそここ（日本ハム）で自分の曲を作ってもらい、大勢のファンの方々に歌ってもらいたい。（応援歌は）できれば僕自身だけでなく、ファンの方々と共に球場全体が一緒に盛り上がれるものがいいですね」 　1日は休日を利用して同僚の田宮とともに札幌市内にある小学校を訪問。キャッチボールなどで交流を深め、自らも大きな声援をもらい「子供たちは元気をもらえる存在というか、エネルギーをもらえる存在です。子供たちのためにもプレーで笑顔を届けていきたい」と語った。 　真摯に野球に取り組み結果も残す水谷なら、独自の応援歌が流れる日も近いか。