東京・葛飾の住宅で70代男性を粘着テープで縛り、金を奪った29歳男を強盗致傷容疑で逮捕
2日午前10時40分頃、東京都葛飾区東水元の住民から、「近所の家に住人以外の人がいるようだ」と110番があった。警察官が駆けつけると、住宅内で粘着テープで縛られた70歳代の住人男性が倒れており、室内から現金が奪われていた。警視庁は現場近くにいた男(29)を強盗致傷容疑で現行犯逮捕。男は「複数人で押し入った」と供述しており、同庁が逃げた仲間の行方を追っている。
発表によると、逮捕されたのは住所・職業不詳、自称山内裕太容疑者。2日午前、仲間と共謀して男性を「騒ぐな、殺すぞ」と脅し、両手などを縛って暴行を加えて現金などを奪った疑い。「X(旧ツイッター)で知り合った人物に空き巣に入るよう指示された。見つかったので、殴る蹴るなどして金を盗んだ」と容疑を認めている。男性は顔面打撲などのけがを負った。
警視庁は、山内容疑者ら3~4人組が午前0~2時頃に1階の窓ガラスを割って侵入し、数時間、住宅内を物色していたとみている。
現場はJR常磐線金町駅から約1・5キロ北の住宅街。近所の住民によると、周辺では2~3か月前、屋根瓦の修理を勧める業者の訪問があったという。
同様の事件は8月以降、6都道県で計21件発生。都内では先月30日、三鷹市の住宅に2~3人組の男が押し入る強盗未遂事件があり、警視庁は関連を調べる。