アイサイトがさらに進化 スバル唯一のステーションワゴン、レヴォーグが一部改良を実施
特別仕様車を同時に設定
ステーションワゴン市場が縮小しているなか、今や貴重な国産ワゴンである「スバル・レヴォーグ」は、全長×全幅×全高=4755×1795×1500mmというボディ・サイズと、5.5mの最小回転半径により日本でもストレスなく扱える取り回しの良さが特徴だ。同時に、561リッター(カーゴフロアボード上部492リッター、サブトランク69リッター)という余裕のある荷室容量も美点となっている。そのレヴォーグが2024年12月12日に一部改良を実施した。 【写真14枚】運転支援システムのアイサイトの進化や内装のグレードアップ、特別仕様車の設定など、一部改良が行われた今やスバル唯一のステーションワゴンとなった新型レヴォーグの詳細画像をチェック ◆上級のトリムを採用 一部改良のメニューは、一部グレードのインテリアが変更され、エントリー・モデルの「スマート・エディションEX」にひと上のグレードである「GT-H EX」のトリムを採用することで、質感の向上が図られた。また、「ブラック・インテリア・セレクション」に、ブラックのルーフとピラー・トリムが装着され、大人の落ち着きのあるデザインになった。さらに、「STI Sport EX」と「STI Sport R EX」のボルドー/ブラック本革シートの配色が変更され、スポーティで一体感のあるデザインに昇華している。 ◆安全性能をさらに高める 先進安全装備のアップデートも盛り込まれた。ドライバー・モニタリング・システムとドライバー異常時対応システムの連携が強化され、長時間にステアリングの操作がない場合だけでなく、わき見や居眠り運転でもドライバー異常時対応システムが作動するようになった。また、断続的なブレーキでドライバーに注意を促すパルス・ブレーキ、コーストダウン(惰性走行)が追加されるとともに、ドライバー異常時対応システム作動によるハザードランプ点滅のタイミングを減速制御開始と同時に変更している。 さらに、運転支援装置のアイサイトに備わる車両中央維持制御と先行車追従操舵制御も改良。直線路の車線中央付近を走行中は介入操舵がしやすいように操舵力が軽めの設定になり、急カーブや白線付近を走行している場合は安全性を考慮して操舵力を重くすることで、より安心で、安全な操舵に寄与している。 ◆最上級グレードに特別仕様車を設定 また、STI Sport R EXをベースとした特別仕様車、「STI Sport Rブラック・リミテッド」の新設定もトピックスだ。インパネやドア・トリムにスエード調素材を用いたインテリアは、STIのロゴが入ったブラックのレカロ製フロント・シートを備え、スポーティなムードと座り心地を向上。運転席8ウェイ・パワーシート、レッドステッチ付きのブラック表皮巻きのセンタートレイやコンソール・リッド、ドア・アームレストなどが装着されている。 エクステリアは、ドア・ミラーやルーフ・アンテナなどをブラックにすることで、スポーティさを強調している。そのほか、リア・ゲートの「LEVORG」もラスターブラック塗装となる。 1.8リッター・モデルの価格は、スマート・エディションEXが363万円、GT-H EXが379万5000円、STI Sport EXが441万1000円、STI Sport EXブラック・インテリア・セレクションが441万1000円。2.4リッター。モデルは、STI Sport R EXが509万3000円、STI Sport R EXブラック・インテリア・セレクションが509万3000円、特別仕様車のSTI Sport Rブラック・リミテッドが536万8000円となっている。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部