【MLB】左腕に苦戦するレンジャーズがWソックスとのトレードでグロスマン獲得 左腕キラーとして期待
日本時間5月9日、レンジャーズはマイナー右腕のアンソニー・フーオピー=トゥイオニートーアをホワイトソックスへ放出し、ベテラン外野手のロビー・グロスマンを獲得するトレードが成立したことを発表した。今季のレンジャーズ打線は日本時間5月8日までの時点で、左腕に対して打率.231、7本塁打、OPS.631と苦戦中(対右腕は打率.263、30本塁打、OPS.756)。その状況を打破すべく、左腕に強いグロスマンを半年ぶりにチームに呼び戻した形となる。なお、グロスマンをロースターに入れるために、左腕コルトン・イングラムがDFAとなっている。 現在34歳のグロスマンは昨季レンジャーズで115試合に出場し、打率.238、10本塁打、49打点、OPS.734を記録。特に左腕に対しては打率.309、5本塁打、23打点、OPS.952の好成績を残し、左腕キラーとして球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献した。クリス・ヤングGMは「ここ数週間、打線の左腕への対応を見てきたが、右打者の補強が必要だと感じた(注:グロスマンはスイッチヒッター)。右打ちの外野手であるワイアット・ラングフォードが故障してしまい、右打ちの外野手を補強する必要性がさらに高まった」とコメント。レンジャーズは現在、ラングフォード、ジョシュ・ヤング、ジャスティン・フォスキューと3人の右打者を故障で欠いており、左腕に強い右打者の補強が急務となっていた。 レンジャーズが放出したフーオピー=トゥイオニートーアは2019年のドラフト30巡目(全体895位)指名で入団した23歳の右腕。今季は初めてマイナーAA級でプレーしており、ここまで10試合に登板して1勝0敗1セーブ、2ホールド、防御率0.00、被打率.167、WHIP0.89と好投を続けている。 レンジャーズからDFAとなったイングラムは27歳の左腕。昨季エンゼルスでメジャーデビューを果たし、5試合に登板したが、オフにウエーバーでタイガースを経てメッツへ移籍し、4月にメッツからDFAとなってレンジャーズに辿り着いた。今季はまだメジャーでの登板はなく、マイナーAAA級で6試合に登板して1勝0敗、2ホールド、防御率5.14を記録している。