電王戦FINALの決着は最終局 ついに人間勝利なるか
――電王戦は今回いったん終了と伝えられていますが、今後も人間対コンピューターの戦いは必要と感じますか 「人間対コンピューターでなければ興行的にも面白味が少なく、開発者の力の入り方が違う。ソフト開発側はあくまでも人類最強者に勝つのが最終目標。これまでのような団体戦ではなく、タイトル保持者対最強ソフトの何番勝負のようなものは、いずれ仕掛けられるのではないか。将来コンピューターは人間を上回る時期が来ると思うが、現時点ではコンピューターにもスキはあると感じている。ただ第三回電王戦で勝利した豊島将之七段が1千局近い練習対局を行ったと話すなど、棋士にとって対コンピューター戦はかなりの準備や研究を求められ、相当な負荷になってきている面もある。一方で、人間同士の対局には心と身体をコントロールし、その上でもミスが生まれるからこそドラマがあり面白い。人対人の将棋の魅力の普遍性は変わらないのではないか」