鈴木えみさん「娘の世代の性教育を見て、なんだかおかしいな?と違和感」3~8歳くらいの時期から、親子で話せる雰囲気作りを
令和の今も私たち親世代の頃のギモンが残り…。身近な場面で感じる性の問題をそのままにしてはダメ
小学5年生の娘さんのママであるモデル・鈴木えみさんはいま、性教育を正しく伝える「いのちの授業『Family Heart Talks』」の活動に力を入れていらっしゃいいます。家庭でも学校でも、まだまだ正しい教育が行われているとはいえないこの分野。えみさんが活動を決意したきっかけは、当事者である親として危機感を持ったからだそう。 今回はえみさんがご自身の子育てで感じた性教育への疑問や、読み聞かせをしたおすすめの絵本などを伺いました。 【画像6枚】鈴木えみさんのインタビュー写真や、おすすめする本を画像でチェック ――現状の性教育の、なんだかおかしいな?とか違和感を、どういう時にお感じになりますか? 鈴木さん:学校や地域差もあるでしょうが、そもそも小学校で性教育をほとんどしないんですよね。私自身、例えば生理の話をするのが恥ずかしいという感覚はあまりなくて、ジェンダーギャップなども元々すごく気になるタイプ。男の人は こうあるべき、女の人はこうあるべき、っていう根強く残る固定観念などもとっても関心があります。 娘にも、女性の体に当然起こりうることをオープンに話すようにしています。例えば生理前や生理中であること、その際にPMSという症状が出て、お腹が重くてキツイとか眠いことがあるとか…。 「今、生理中なんだよね」みたいな話を、例えば男性がいる場で言ったりすると、一瞬空気が凍るような空気になることがありますよね。慣れない話だから今は当然かもしれませんが、これからはもっとフラットに捉えられるようになるといいな、と個人的には思っています。 娘が小学校入学後すぐ、一番最初にギモンに思ったことは、体育の授業の着替え。小1で、男女一緒に同じ教室で着替えていたんですね。令和も未だにそうなんだと思って…。 男の子はバッとひと脱ぎしてあとは元気に遊んでいて、一方で女の子は見えないように工夫しながらもぞもぞ脱いで、この差ってなんだろうなと。学校に問い合わせもしたのですが、高学年になったら、着替えの部屋があるけど、低学年のうちは男女一緒だと返答がありました。 ――私たちの子ども時代も、そしてうちの子も低学年は同室での着替えでした。未だに変わってないんですよね。他に気づいたことは? 鈴木さん:宿泊学習の時、全員で決められた大浴場に入ることにも配慮が必要です。発育の差が顕著で、自分の体がみんなとちょっと違うことを、高学年では恥ずかしい子も一定数いるそうです 。気にならない子はそれでもいいし、気になる子は個別で入浴できるなど、両方の選択肢があってもいい、とも思っています。教育機関や社会の中にある問題は、保護者1人が声をあげただけではとっても小さく、いい方に変わっていかないので、性教育に関するイベントなどでみなさんにおかしいと思うことに気づく視点を共有し、種をまくことが大事だと思っています。