【K-1】戦友の魔裟斗と須藤元気がブアカーオにエール「今の方が強い可能性もあるかなと思います」(魔裟斗)「年齢というのはただの数字」(須藤)
2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』の前日計量が、6日(土)都内にて正午より行われた。 【写真】ブアカーオについてコメントする魔裟斗の後ろで本人はこの表情 今大会にて「-70㎏世界最強決定トーナメント」に出場する、ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と、かつてのライバルである魔裟斗、そして今大会のアンバサダーを務める須藤元気が会見終了後に揃って囲み取材を受けた。 魔裟斗は「こうやって並んでるのは昔なら僕も試合に参加する立場でしたが、今は解説者の立場で並んでいるので、今なお戦い続けるブアカーオには尊敬しかない。いち格闘ファンとしてはブアカーオに頑張って欲しい気持ちはむちゃくちゃあります」と、ブアカーオにエールを送る。 須藤も「レジェンドに並んで座らせてもらえることを光栄に思います。いまだに現役で戦っているブアカーオ選手を本当にリスペクトしています。年齢というのはただの数字だよと、志を持ってアツい想いがあれば出来るんだということをブアカーオ選手に期待しています」と激励した。 ブアカーオは「こうして並んで座っていることを誇りに思います、魔裟斗さんと須藤さんと一緒に座ってもらえていることが明日のための力になっています。魔裟斗さんとはライバル関係で、須藤さんとは戦ったことが無いですが試合は見ていました。須藤さんの試合を見たことも自分の経験になっています。こうして3人でいられることを嬉しく思います。 今回は日本の皆さんにもこの2人にも、僕が戦い続けているところをぜひとも見て欲しい。格闘家として伝説とか言われていますが、プロ格闘家として戦っている姿をぜひ見て欲しい。今回戦うことは一過性ではなく、僕がこれからも戦いづける中での一部でしかない。戦い続けることは簡単なことではないですが、その姿を日本のファンにも見て欲しいと思う」とメッセージを送る。 続けて「2人と同じ年代で戦い続けるのもありだし、ビジネスをやったり自分の道を進んでいくのは当然。自分はあくまでも格闘技が大好きなので、そのために身体を作って続けています。自分はプロとしてやっている自負があるので、強い身体を作ってなお続けていきたいと思います。 自分としては今日になってこの3人で座っていることは予想していなかったし、K-1のリングにまた上がるとは想像もしていなかった。中国やヨーロッパ、世界で試合をしてきましたが、まさかK-1からもう一度オファーが来るとは思っていなかったので驚きました。だからすぐにはOKを出せず、日数をかけて考えた末に今回出場するというゴールに至りました。 自分は今回のK-1で王者になるのは簡単なことだとは思っていません。でも、王者になれる可能性はあると思っていて、可能性があるからこそ練習を続けてきてこの大会に向かってきました。明日は何が起こることは分からないと思います」と、まだまだ現役を続ける気があるとすると共にトーナメントへの想いを語った。 魔裟斗も須藤も、42歳になったブアカーオが1日3試合を戦えるのかと心配したが、ブアカーオは「先ほども言ったように明日は何が起こるか分からない。ただ、自分にはトーナメントを何度も戦ってきた経験があるのは事実。明日リングに上がって、誰が怪我をするか、自分が怪我をする可能性もある。その時々で判断して戦っていきたい。一番重要なことは決勝までダメージを少なくすることです」と、経験で補いたいとする。 ここで魔裟斗が「僕らと戦っていた頃と比べて、今のコンディション何%くらいになっているのか」と質問。 ブアカーオは「コンディションという意味では昔と同じ100%です」と言い、「年齢を重ねているので体力・持久力は若い頃と比べて衰えているのは否定しませんが、自分には経験もあるし、どういう風にやって戦うかという知識も増えている。テクニックが20年前と比べて上がっているのは間違いない。魔裟斗さんと戦っていた頃はパワーに頼っていたが、今はそれがテクニックに変わっていると思います」と答える。 これに魔裟斗は「ブアカーオが勝てば勝つほど僕の評価が上がって嬉しいので、強さを見せて欲しいですね(笑)。でも、昔と今とではファイトスタイルが違う。昔はスピードがある攻撃だったが、今はプレッシャーをかけて間合いを詰めてパワーで倒すスタイルに変わっている。でも、それをブアカーオは省エネの試合だと言うんですよね。パワーを出しながら圧をかけているが、自分では力を使わずにやっていると言っています。パワーを使わずに倒すことが出来るんでしょうね、だから今の方が強い可能性もあるかなと思います」と評した。
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