旅路を共にした最新NCイヤホンの実力(ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 4)
機内では映画をオフラインで再生したり、「Slay the Spire」などのスタンドアロンのゲームで遊んでいました。いたずらにパワフルすぎず、それでいて中身の詰まった量感のある上質な低域はゼンハイザーならではの仕上がりで、音楽だけでなく映像作品との相性も良好。また、カードゲームのような熟考するジャンルであっても、NCのおかげでじっくり集中して楽しめたので、機内での時間はあっという間でした。 1時間半ほどのフライトの後、新千歳空港に到着。家を出てから4時間ほど経過し、バッテリー表示は50%になっていました。ここから空港→札幌駅、そして地下鉄を乗り継いでいくと約1時間程度とそれなりに長いのですが、NCがあれば快適です。
ちなみに、専用アプリには接続コーデックをSBC/AACのみに制限する機能もあります。iPhoneユーザーにはあまり関係ありませんが、aptXやaptX Adaptiveといったコーデックにも対応するAndroidスマートフォンなどであれば、アプリの設定を変えることでバッテリーを節約できます。こうした設定も気軽に変更できるのはありがたいですね。
実家へ向かう電車の中では、学生時代によく聴いていた音楽を中心に再生していました。当時はまだTWS(完全ワイヤレスイヤホン)も無く、地下鉄も電波が入らなかった覚えがあります。地下鉄特有の大きめの走行音もしっかりとNCで抑えられており、同じ音楽が流れていても、時代の流れを感じます。 そういえば、ハイエンドイヤホンを初めて購入したときのあるあるとして、オーディオにハマる以前に好きだった曲を聴くと「こんな音が鳴ってたんだ!」と驚く、というものがあります。最近はAirPods Proを皮切りに3~4万円以上のTWSが普及し、高価なイヤホンを購入する人も増えてきていることでしょう。各種サブスクサービスで古い曲も気軽に聴けるようになっていますから、新しいイヤホンのサウンドを試すときにはさまざまな楽曲を引っ張り出してみると楽しいはずです。