祖父の特別栽培米、デザイン力でPR 芸工大4年佐藤さん、新たなロゴ考案
東北芸術工科大4年の佐藤真実(まみ)さん(22)が、鶴岡市の祖父が生産する特別栽培米をPRしようと、屋号を基にしたロゴマークを考案し、ブランド化に取り組んでいる。パッケージを一新し、ホームページを新たに開設した。山形市内のスーパーで期間限定の販売コーナーを設けている。 佐藤さんは鶴岡市羽黒地域出身。総合美術コースでデザインなどを学ぶ中で、地元で祖父や親族が手がけるコメの良さを消費者にもっと伝えられると考えた。卒業制作の一環として屋号の「喜右エ門」を基に、ロゴマークを作成した。イメージカラーは自然や農作物を想起させる緑を採用し、「喜」の「口」の部分で笑顔の口元をイメージさせることで、笑顔あふれる食卓を表現したという。 これに合わせてパッケージも改め、統一感を重視して仕上げた。新設のホームページでは喜右エ門の歴史や特別栽培米の説明文などを掲載した。生活協同組合共立社(同市)が就職先という縁もあり、自ら交渉し、同社が運営する「くらしのセンターコープ桜田」(山形市)に3月までの販売コーナーを開設した。「KIEMON」ブランドとして「つや姫」「ひとめぼれ」「はえぬき」を取り扱う。佐藤さんは「デザインが新たなつながりを生み出すきっかけになり、多くの人に手に取ってもらいたい」と話していた。