輸送コストがかさみ暮らし切実…島の将来、1票に託す 三島、十島両村と屋久島町口永良部島で繰り上げ投票
衆院選の繰り上げ投票が24日、全国に先駆けて鹿児島県の屋久島町口永良部島、三島村、十島村の計12投票区で始まり、有権者は島の将来を一票に託した。投票箱は各町村の選挙管理委員会で保管し、27日に開票される。 【写真】〈別カット〉繰り上げ投票する有権者=24日、三島村硫黄島
三島村硫黄島では午前7時の投票開始から、会場の三島開発総合センターに有権者が来場。夫婦で宿泊業を営む男性(56)は、食材や物品購入など輸送コストがかさむ島の暮らしについて、本土と同額、同程度のサービスを受けられる支援拡充を求めて票を投じた。 「修繕工事をする際も輸送コストや人件費に加え、作業員の宿泊費が必要で費用は県本土より相当高くなる。誰もが住みやすい環境にしていかなければ、今ある産業を守れず、移住者の増加や新規事業の開拓はもっと困難だ」と訴える。 繰り上げ投票は、悪天候などで投票箱を開票所に運べない事態を避けるため。口永良部島と三島村3島、十島村7島は、投票日を3日繰り上げている。 26日は長島町の獅子島、瀬戸内町の請島、与路島で繰り上げ投票がある。
南日本新聞 | 鹿児島
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