目がバキバキに決まった白い悪魔…「機動戦士ガンダム」サーベルを振り回すアムロが恐ろしすぎる
そんな目で迫られたら、チビってしまってもおかしくない……。大気圏に突入し、ホワイトベースは無事地球に降り立った。しかしそこは、ジオン公国軍の勢力圏空域だった。待ち伏せていたジオン軍部隊からホワイトベースを守るため、休む間もなくガンダムを操っていたアムロ・レイ(CV:古谷徹)の目はバッキバキに血走っており、その様子に恐怖すら覚えた人も多かっただろう。 【映像】死線をくぐり抜けてキマるアムロ(17分27秒ごろ~) ホワイトベースは地球の大気圏突入のタイミングでシャアの急襲を受けたが、アムロの奮闘もあり、なんとか無事大気圏を突破することに成功した。だが、降り立った先はジオン軍の空域で、ガルマ・ザビ(CV:森功至)率いる部隊が襲いかかってきた。 アムロの負担を考えたハヤト・コバヤシ(CV:鈴木清信)は、接近戦を避けるべくガンタンクでの狙撃を提案し、出撃する。しかし、敵は戦闘機ドップの編隊だけでなく、戦車マゼラアタックの地上部隊からも攻撃を仕掛けてきた。 マゼラアタックに対して小回りの利かないガンタンクでの包囲網突破は困難と判断したブライト・ノア(CV:鈴置洋孝)は、アムロに再びガンダムでの撃破を要請した。シャアとの連戦で疲弊し、指揮官のはっきりしない指示に苛立ちながらも、アムロはガンダムに乗り込んだ。 地球の重力に戸惑いつつ、アムロはドップやマゼラアタックを撃破していった。しかし、ザクが加わったジオン軍の集中攻撃を受けアムロは意識が朦朧としてしまう。薄れゆく意識のなかで、アムロは「敵に目標を分散させる」というハヤトの言葉を思い出した。 突如覚醒したアムロは、手に持っていたライフルとシールドを捨て、ロボットとは思えない人間のような身のこなしでザクに近接戦闘を挑んだ。口ダクトを掴んでマゼラアタックの方へと投げ飛ばして撃破すると、ビームサーベル片手にジオン軍の地上部隊を追撃し、次々と切り刻んでいった。 このとき、必死で死線を越えようとするアムロの目は真っ赤に血走り、まさにバキバキに決まっていた。一心不乱にビームサーベルを振り回すガンダムの姿は、まさに“白い悪魔”そのもの。正義のヒーローとしてガンダムを見ていた当時の視聴者にとって、このアムロとガンダムの姿は大きな衝撃を受けたワンシーンだったに違いない。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部