千葉県立美術館で開館50周年特別展 画家・浅井忠の作品など380点一堂に
企画展「浅井忠、あちこちに行く-むすばれる人、つながる時代―」が現在、千葉県立美術館(千葉市中央区中央港)で行われている。(千葉経済新聞) 【写真】浅井忠の写真と作品を展示する会場 開館50周年を記念して企画した同展。浅井忠(あさいちゅう)は近代洋画の先駆者として知られ、明治期に日本画や工芸、図案など多様な分野でも活躍した画家。同館は、現千葉県佐倉市で少年期を過ごした千葉ゆかりの作家・浅井忠を対象に1974(昭和49)年の開館から作品収集・調査研究に務め、約200点の作品と絵葉書など約1500点の関係資料を保管している。 期間中、同館所蔵の日記 「筑波日記」「従軍日記」「巴里日記」「フォンテーヌブロー日記」から、時代を追って作品や資料を380点紹介する。工部美術学校在学時のデッサンやフランス時代の句集「寒月・水仙」、浅井が交換していた絵葉書や書簡といった資料の一部も並べ、さまざまな活動や人物像に迫る。 貝塚建館長は「117年前に友人を訪ね、稲毛の地を踏み、海を眺めた浅井忠という画家に思いをはせ、忍び、作品を楽しんでいただけたら」と話す。専門家や研究者には知られているが、一般の人には浸透が浅いとし「同館がコレクションを展示することで、浅井忠という名を広く知らせ、どういう作家だったのかを考えるきっかけになれば」とも。 関連企画として「#旅する100体の浅井忠」と題し、「もし浅井忠が現代にやって来たら、どこを旅するか」を考え、同館が用意する「浅井忠アクリルスタンド」と共に出かけた写真をSNSに投稿する参加者を募集する。申し込み受け付けは11月6日から行う。定員は先着100人。同館ホームページで受け付ける。 開催時間は9時~16時30分。入館料は、大人=1,000円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。1月19日まで。
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