阪神・桐敷 来季も「被本塁打0」目指す 「内角だったら“当ててもいい”くらいの気持ちで」
桐敷が、来季も「被本塁打0」を目指すことを誓った。23年8月9日巨人戦で中田翔に2ランを打たれたのが最後で、同12日ヤクルト戦から今季終了まで登板89試合、計85イニング連続被弾ゼロを継続中。シーズン50試合以上かつ50投球回以上で被弾ゼロを2度達成なら2リーグ制以降初の快挙となる。 「中継ぎの被本塁打は試合(の勝敗)に直結してしまう。そこを今年はゼロでいけたのは自信になりましたし、来年もゼロでやっていければと思います」 スコアボードに「0」を記してベンチに戻ることが最大の任務だけに、一番警戒しているのが被弾。一振りで失点を許さなかったことが、今季両リーグ最多の70試合に登板して防御率1・79の好成績につながった。 その“秘けつ”の一端も明かした。「極端に投げ分けることですかね。内角だったら、“当ててもいい”くらいの気持ちというか。甘く入ったら一発で仕留められるので。外だったらベースぎりぎりではなく、バッターボックスのラインくらいとか。そういうのが今季は多かった」。大胆かつ繊細な攻めの投球が、打者を上回った。 この日はサンテレビの「熱血!タイガース党」で、人生初のテレビ番組生出演。同局は阪神戦をプレーボールからゲームセットまで完全生中継することで知られる。阪神投手が本塁打を打たれた場合も、打った相手打者ではなく被弾した投手にカメラを向け続ける傾向があるという。「そういう時は映らないように、来年も頑張りたい」。マウンド上での“生出演”は、今後も回避し続ける構えだ。 ≪85イニング連続で「ゼロ」継続中≫ ○…桐敷(神)は今季70試合、65回1/3を投げて被本塁打ゼロ。シーズン50試合以上、50イニング以上を投げて被本塁打ゼロは、今季達成の桐敷と松山(中=59試合、54回1/3)まで、2リーグ制以降で17人いる。これまで2年連続達成も、複数回の達成も出ていない。なお、桐敷の最後の被弾は23年8月9日の巨人戦(東京ドーム)7回、中田翔の代打2ラン。以降89試合、85イニング連続で被本塁打なしを継続中だ。