「地球人最強の未来もあった?」 謎すぎる『ドラゴンボール』ヤジロベーのポテンシャルを考察してみた
■実は地球の救世主? 大猿ベジータのしっぽを切り落とす鋭い剣戟!
ヤジロベーが再び表舞台で活躍するのは、ベジータらサイヤ人が地球を襲う「サイヤ人編」でのことだ。まじめに修行をしなかったのか、はたまた死にたくなかっただけか、決戦の場にギリギリまで現れなかったヤジロベー。だが、彼はなんと大猿化したベジータのしっぽを斬る大仕事をやってのける。 ベジータはこのとき悟空を瀕死に追い詰めていたうえ、クリリンの“気円斬”も避けて慢心していた。その隙を突いた攻撃だったともいえるが、相手の油断を的確に突くセンスや、大猿のしっぽを一刀両断にする腕前がなければできることではない。あの場にいたのがヤジロベーでなければ、ベジータのしっぽは斬れなかったのではないだろうか。 ヤジロベーの大金星はこれで終わらず、この後にベジータの背中を斬るサポートもこなしている。サイヤ人の戦闘服はかなり頑丈で大猿化にも耐える伸縮性を持つ逸品なのだが、それを断ち切る剣の腕たるや。まるで剣豪である。 このように「サイヤ人編」の裏MVPと思わずにいられないヤジロベー。そんな彼は当初、ベジータの強さにビビりまくって隠れていたのだが、それでも危険を冒して仲間を助けている。その弱くも強い心のあり方も個人的には評価したい。 今回はヤジロベーの活躍を見てきたが、肝心なのは「ヤジロベーは面倒なことが嫌い」という点だ。「サイヤ人編」では神様の修行を受けてはいるものの、あまり身に入っていなかった描写もあった。 だからこそ、努力らしい努力をせずベジータのしっぽすら斬ったヤジロベーの素質は、やはり地球人では群を抜いている気がしてならない。 「ピッコロ大魔王編」で悟空を背負ったカリン塔を登ったヤジロベーは、その後飲んだ者の潜在能力を引き出す“超神水”をひと舐めするもすぐに吐き出してしまった。もしあのときヤジロベーが“超神水”を飲んでいたらどうなっていたのか……気になるIfではないだろうか。
ハチミツ